『東京人』2012年08月号「東京地形散歩 凸凹を遊ぶ」

正直最近この手の東京の凹凸地形本や、暗渠本なんかをぽちぽちと読むようになっているんですが、微妙に流し読みしているというか、どうしてもそれそのものが面白いわけじゃなかったんですが、この号を読んでこれをまとめていて気付いたんですが、私の場合、どんな地形だった、というところまでだと特に興味がないんですね多分。

その地形がどうして出来たのかとか(自然現象にしろ人工的な造成にしろ)、逆にその地形によってどんな影響があったのか、というところまで語られていないとどうも欲求不満になるようで、古地図なんかだと眺めて結論出なくても特に不満もないんですよね、この号だと射撃場跡地を探してる人とか、非常に狭くマニアックだったんですが、逆に満足だったんだよなぁ、なんでかというと探すために周辺の様相が述べられているから。

真っ直ぐな直線の土地が必要で、あんまり住宅地でも駄目、時代によっては移転しなくてはならなくて、という変化の仕方が面白い。その後の室内射撃場の変遷には拘らなかったところを見ると、その方も私と若干感じ方が似ているのかもしれないなー、と思うんですがw

暗渠語りでも同じなんですよね、判明してるのを順番に説明されるよりも、むしろ見失って、探し回って見付けた、という内容のほうがそれだけで面白い。川の跡地にあるものが、水を必要としたり、排水をたくさん出してた施設だったりするんだよね、という話が好き。

 

ところでたまたま連載されていた「中央線がなかった時代5 府中、国分寺」がものすごい面白かったんですが、府中の大國主神社が西暦111年創建の1900年越えってww 正直、日本の年表だと聞き慣れないレベルなんですが。

そこが品川街道を介して品川とつながっていて、今でもその神事の再現が行われていて、各地にここからの街道が延びていてって、この土地は覚えてるんでしょうか、すごいな。