『週刊 東洋経済』2014年11月8日号「銀行サバイバル」

 

うーん、銀行特集となるとどちらかというとこれより少し前の号でぽちぽちと触れられていた東京三菱UFJの逆ザヤと、みずほ銀行の各種トラブルがまず出てくるものの、みずほが海外事業の出遅れ、三井住友がバブル崩壊時代に入社した年齢の不足。
東京三菱UFJの「逆ザヤ」がどうも経費増が理由で、確かに建て替えや主に東海地域(主要構成銀行の東海銀行のエリアだけど保守的だもんなぁ)の金利引下げなどの争いはあったものの、ここで出てきた事業拡大のための人員増強まで含まれてるとなぁ。
一時的には経費増えてもこの時期に考えてるってのはそこまで考えなしにも思えない。
というか、ここもやっぱり三井住友と同じ特定年齢の人材不足あるんだろうしね。
全体的に確かに引き締めは必要だろうけども、まあまあ状況にも対処出来てるんじゃないかな、という印象になった気が。さすがにもう極限までまとまってるからかもなw

この号では円安で目論んでいたはずの輸出増が全く実現されなかったことに端を発するアベノミクスへの不信があちこちに覗いていたんですが(なんかかつてのソニー・ピクチャーズの成功の話とか、石破茂さんの記事も薄っすらそんな感じ)、これが現在読んでいる打開で半年前で、まだこの時点と同じような論調なんだよなぁ。
個人的には正直、円安が仕方ないことならば輸出増が計れなかったという部分に関しては事前の推測とは違う展開になってしまった、と明言しててくれればそんなに不安はなかったんですが、でも円安は計画通り、貿易赤字なんてなんの問題もないってころっと変わってしまったのがさすがになんとも言えず…。
同じ方針でさえあればいいんだよね、失敗しても成功しても、と思うものの、失敗を認めることこそが一番駄目って判断してるのかなぁ、ううん、否定しにくいかなぁ。