「やさしいカビの基礎知識」井上真由美

すごく大雑把に言ってしまえばだいたいのカビは機密性がむしろ高く、湿度が篭もる空間に出現するものであって(プラスチックに生えるカビは乾燥してる場合?)、日本の住居がアルミサッシをどんどん取り入れていったのは間違いだった、ということが主に語られていまして、思い出すのは高尾山の山頂近くにある薬王院で、畳敷きにぺったり座り込むようにと言われてびびっていましたら、寒くない、遠くのほうが開いてるのに寒くない。
あと、数年前住んでいる集合住宅の補強工事が行われたんですが、それ以降結露とカビに悩まされることになったことでしょうか、別に木造じゃなかったんですが、事実上隙間は開いていました、トラック通ると揺れてたし。
ただ、昔からの木造住宅はいろいろ難しいので、もう少し別の方法ないかなって。うん。

あと、プラスチックに生えるカビが存在し、これは基本的には可塑剤が理由のようなんですが、100種類くらいあるのでは、と推測されていたのは生える環境でだいぶ違って見えるって意味だったのかな、実際には10種類くらいのようですが。アルミにも生えるっていうし、カメラなどのレンズにも生えるらしい、ああ、このレンズのカビ記憶あるかも。
ラテックス・アレルギーというのは数年前に母親から聞いたんですが、これの原因も一部のゴムに生えてくるカビが理由だとかで、ふえー。すごいな。
記憶媒体であるフロッピィディスクやCDやDVDなどの溝にも生える、と言われてるんですが、ひょっとして専用クリーナーってこれ対策なんだろうか?
正直、この本を手に取ったのは「カビの生態」を知りたかったのであって、カビ害についての新情報を知りたかったわけではなかったんですが、まあ、これはこれで興味がないわけでもなかったので別にいいんですけどね、タイトルがちょっと引っ掛かるw