「ノルマンディー上陸作戦」地図で読む世界の歴史、チャールズ・メッセンジャー

ノルマンディ上陸作戦というのは(ちょっとタイトルと表記が違いますが、最初に読んだ本がこれだったので私はこっち)、第二次世界大戦の終盤、連合国側の反撃の第一弾といっていいフランスのノルマンディ地方への作戦で、当時から今に至るまで史上最大規模の上陸戦とされているのですが、その流れを地図で扱ったのがこの本で。
だいたい連合軍のパリの奪取くらいまでが範囲だったかな?
(ド・ゴール氏がパリに入ってからは別の話になるよね、ある意味で戦争から政治だ。)


まずパラシュート降下作戦から始まって、続いてそれを目印にしたグライダー作戦(ところで正直どんなものかよくわからなかったんですが、中に車まで入るってどんなサイズなのですかww)、さらに続いて上陸作戦が開始され。
とある海岸ではすんなり、とある海岸では流されて反撃をもろに喰らい。
また別の海岸では流されたことが逆に事態を有利に運ぶようなこともあったとか。
地域によってはたくさんの写真が残ってるのがちょっと不思議だったんですが、あとで読んだ本で従軍記者がパラシュート部隊とともに降下した例がある、と聞いて納得(さすがにパラシュート降下は彼一人だったみたいなんですけどね)。
大変申し訳ないのですが、一人一台自転車を小脇に抱えたカナダ軍の上陸作戦に笑い転げてしまってすみませんでした、ていうか、自転車部隊速くはないんだけどなんか強いww
やっぱりどの段階でも大変な人的消費があって、それをまた踏まえての大量の補給が行われて、ドイツ側がなかなか本腰を入れて反撃しなかった、ということでの勝利があったんだろうなぁ、という流れ。ただ、やっぱり被害はいろいろお互い大きかったですよね。
あまり戦記は好きではないんですが、この作戦は平面だからかわかりやすかったな。