「金融入門 新版」岩田規久男

まあ、日本人で“金融”というとシンプルに字面を解体して「金の融資」、金貸し辺りにイメージがすっ飛んでしまう人もそれほど少なくないような気もしますが。
バブル崩壊以降、ほとんどゼロに等しい銀行の金利にもそれほどさして堪える様子もなく、危険信号がわずかでも(一千万円以上の保証ナシとかな)灯ろうものなら容赦なくタンスに突っ込んでしまうという国民性では仕方ないことかもしれません(銀行が破綻しない限り関係ないじゃないかそれ;)。
「格付け」って聞いてもなんのことかわかりませんわよね、そりゃ(私も実感ないです)、とはいえ、貸すほうは普通預金から、借りるほうは(住宅ローンはとりあえず身近ですが置いといて)工場の設備投資を目的とする、となるとそう遠い話でもない。
で、この設備投資によって雇用の増減が変わり、そっから景気も左右されますと。


そもそも、経済の話は時に“金融”を省いて進むこともありますが、金融が相手にするのは思い込みや勘違いすら含めた人間の感情から、ワールドワイドな全ての経済・商業行為の元手となる資金の提供までを行ないますわけでまことに手広い。
ちゅーか正直、あまりの要素(や金融商品や項目)の多さに加え、不安定になっても調子に乗ってもどちらもなかなか止まらないので先が読みにくいのも無理はない気がします(なので早めに対処、が金融政策の基本なのだそうですよ)(M1=現金+預金よりM2+CD=定期預金+短期融資を監視してるほうがいいかもねー、とご提言、単位がミクロだと捉えにくいんだって)(金融政策は日本だと概ね日本銀行の担当ですね)。
景気好調への期待や株価への期待も金融行動を左右ってもうわけわからんw
1999年に新版、てことはバブル崩壊にアジア通貨危機の煽りの銀行破綻までか。