『美の巨人たち』村上華岳/裸婦図(日本)

村上華岳−Wikipedia


番組の中であんまり花街と絡めて語られてたもんで、そこの生まれなのかしらと思い込んでいたんですが、どうだろ? 実の両親と別れて暮らし、13歳の時には実父は亡くなり、実母は再婚して行方不明(とゆーか、息子に嫁ぎ先を明かさなかったということですよね;)、家を継ぐことになりましたが結局家を廃すことを許されて養父母の元に戻りまして。
んで画家を志して学校に行ったものの。


同じ仲間たちが渡欧する中、自分は喘息のために断念、というような人生。
Wikiの項目からは花街関係が読み取れないんですが、一番最後に移り住んだ土地の地名には聞き覚えがあります。花街の近所、つーか、花街ってのは女の人らがいる場所ですよ、まあ公的だったり黙認だったり。
けど別に、そういう意味で彼女らのところに訪れたことは一度もないようです。
絵の題材にしたりはしてるんですがね。


ある日ぷっつり絵を売るのを止め、人との付き合いすら避けてしまい、ひたすら暗い中でじっと絵を描くばかり。≪裸婦図≫という仙女のような女性を描いたあと、人間を描くことすら止めてしまいました。
そしてなぜかその下絵には、彼女の足元に欲情を意味するのだろう白鳥がいるのだとか(ゼウスとレダの神話ね)。完成図からはそれは姿を消してしまうのですが。
全く語らなかった彼なんですが、さてどんな望みがあったんでしょうね。一体。