「小田急よもやま話(下」加藤一雄

とりあえず後半でちょっと期待していた大東急時代はなかったんですが(別の本ではちょっとあったんだけど、やっぱり私鉄総合で扱ってる本でないと難しいか)、対西武の“箱根山戦争”が語られていたのですが、西武が実は得をしたんだ、という寸評やら、東急の指示のもとだったんだよ、というような噂に触れることもなく。
純粋に事実だけだと仕掛けたの小田急側だったんだ?! というだけで結構な衝撃でした、え、えー、西武系列のバス会社が安穏としてたらいきなりの宣戦布告って、、、小田急さんて基本的に周辺の鉄道と仲良くしてるものだとばっかり。
(新宿基点で京王にも好意的だったし、JR南武線の前身とか、神中鉄道とか相模鉄道とか、箱根登山鉄道とか江ノ電とか箱根市内線だったかにも開業協力とか復興協力とかいろいろしてたし、やっぱり路面電車だった玉電も尊重してたみたいだし。)
(書き出して思ったけど規模小さめなところばっかりな。)
あと、紅茶入れるアテンダントのお嬢さんたちが、あれですね、小田急の車掌さんとか運転手さんとかその他社員の露骨なお嫁さん候補になってるのが密かにおかしかったです、車掌はわかるんだけど他はわざわざ見に行ってんじゃないのかww
うんまあ、人手不足で下手すると「寿命」が1年というのは頭が痛いでしょうが、小田急側も怒れた筋合いでもないですよね、どう考えてもね。原因:自社社員じゃな。
別会社からの出向というのも面白いよね、日東紅茶と森永製菓か、少し古い本なので今も同じ体制かどうかはわからないんですが面白い協力関係だよなぁ。


基本的に全体的な評価が高いこともあって素直に面白かったです、ただ、一気に最新設備導入! でしばらくして総取替えに頭悩ますのは何度かやったら懲りないのかなw