『爆笑問題のニッポンの教養』#1 浅島誠(発生生物学)

サブタイは“命のかたちお見せします”でした、蛙飼ってイモリ飼って。
還暦の誕生日に作ってもらったイモリの銅像が持ってる卵が、なんか「ここから分離する寸前なんですよー」とにこにこ自慢してるんですけどわかんねぇ、というのが彼の人柄の全てを語っているような気がします。爆笑問題の突っ込みはいつも真っ当的確ですね。
なんというか、わかんない人らすら生温く見守るスタンスというところ特に。
だって愛情に溢れててなんか突っ込んでも虚しいもん。愛は大事ですよ。


年間予算30万でもって、「一つ細胞が分裂し、生物を作るためにはなにかそれを先導する物質が存在するはずだ」というハンス・シュペーマンという学者の世界中の研究者が呼応した発表に生涯を捧げる決意をし、≪アクチビン≫という物質を見つけ出したそーです。
てか、なんでノーベル賞取れないんですかね? 充分価値ありそうだけど。


で、蛙の受精卵の前面のぽちぽち部分を切り取り。
そこで「いとーさん」を呼び彼の作った心臓を見せてくれました、彼は心臓作りのエキスパートなんですと、またにこにこ。いとーさんは先生の作品ではないはずですが(太田さんがそう言ったのさ)。てかね、ぶっちゃけ臓器を個別作るよりいとーさん丸々一個のほうが今の技術では楽なんですよねー、学者は言わないけど。
(小説家とかジャーナリストが結構ずけずけ言うからたまに聞く。)
上記のアクチビンの量によって形成される器官が違ってくるのだそうですよ。
でも彼は、あくまで生物の体が形成される仕組みが知りたいのだと。
イモリの前で人間は謙虚でなきゃなんないな、と言われるわけですヨ。