『爆笑問題のニッポンの教養』#13 辻惟雄(日本美術史)

“異形のモノに美は宿る”というサブタイだったわけですが。
なぜか画面がずーっと曾我蕭白だったのが気に掛かるというか、いや、伊藤若冲とか出てたけど(これは妥当か)、まああの人が一番異形描きっちゃあ異形ですが。この方、辻氏はさすがに30分8回分いろんな絵師の話をぶっ続けで聞いたので目新しいことはなく。
(それがテーマならともかく、あくまでvs素人番組だし。)
正直、仕方ないといったら仕方ないんですが、太田さんが妙にこじんまりとしてしまっていたので見ててちょっと面白くなかったなと。でも、絵画が人間の本質を表すものだというふうに思っているのだとしたら、あの変なところがまだ繊細な人はそうずばずば物を言えない気もするなぁと。


辻さんやら学問自体が権威ってのならともかく、むしろ辻さんて方が太田さん的なところがあるというか、「変わり者」であるわけで、歪んでるほうが好きなんて言われたら頷くしか出来ない気持ちはわかんないでもない気はしますが。
えー、当人がすでに番組内で言っておられますが。
変な絵師専門の人です。フィールドワークは主に江戸時代。
北斎だけは違うけど、何人もの自分だけが注目する絵を見つけ出してきちゃあ世に広めようとしていたのが、最近やっと人口に膾炙したらしいというか。つい最近知りました。
伊藤若冲だけは最近よく出てきているのでどこかで見てる可能性は高い。
まあなんというか、日本の絵は昔から「時間」に拘り(人間と自然が共にある)、西洋の絵の流れは最近ようやっと人物以外に目が向くようになった、ということでよろしいんでしょうか。そして北斎はオタクだと思います(良質ヲタに分類でお願いします)。