「歴史に好奇心」明治サイエンス事件帳 #3 幻の発見 新元素?ニッポニウム?

ええええ、脚気の原因に気付いた、という話はわりと有名で(よく聞くよね、むしろ玄米のが価値あるよ! というイメージの元じゃない?)、海軍ってことも兵隊に食べさせるために白米を用意したよ、ということまでばっちり聞いていますのに、その後、一笑されただけで医師が彼の研究への協力を拒んだために、ビタミンB(B2だっけ?)の発見されるまでそのことがわからなかった、という部分は全く聞いてません。
(ビタミンがすでに発見されてて、単にビタミンと判明したのかと;)
(いや、脚気の原因になり、それがヌカに含まれてる、というだけで十分発見になるのかなぁと勝手に思ってました、我ながら恥ずかしい...orz)


というか、研究支援や、研究の共有体制がまだ整ってなかった、という意味かな。
ああでも、ノーベル賞の日本人のノミネートの後の日本人の「密告」というのはわりと立派に現代の話というか、長年の伝統だということなので国民性かもしれません。


でもまあ、ニッポニウムのほうは間が悪かった、としか言い様がないのかもしれません。
これは周期表の残り空欄が少なくなっていた時期、その重量さえきちんと把握していたら認められていたはず、という“新発見された”原子で。まあ要するに重量を測るのには少なすぎて他物質と化合して引き算をするしかなく、ちょうど紛らわしい感じにちょうど似た物質のところが空欄になっていました上。
本気でかなり総量が少なくて他の人たちが抽出できず。
その原子がレニウムとして再発見されるまで17年あり、その間の技術進歩で調べなおせば新物質と認められたかもしれない、という話なのですが、まあ、運かなぁ。