『食彩の王国』#202 牛ロース

すき焼き−Wikipadia


牛ロースっちゅうよりどっちかというとその薄切り肉を使った代表的な料理、すき焼きの回だったような気もしなくもないんですが(しゃぶしゃぶも出てきてましたね)、江戸時代に薬と称して牛肉を食べていた、というのはそういえば聞いたこともあったような。
それで“桜田門外の変”が起こってちゃあさすがにどうかと思うんですが、それくらい別に取り締まらなくてもいいじゃんなぁ(宗教ならともかく)、と思えなくもない。やっぱり牛肉食自体に欧米のイメージが強かったからなのかなぁ、そもそも牛を食べない、という理由としては労働力として貴重だったからという側面が強いようですよ。
んでまあ、文明開化とともに外の方がやっぱり牛肉を食べたがりまして。
それに対応するお店が出来まして、明治に入ったところで一般向けにも開放、したのがほぼ現在の形の関東風すき焼き。関西では別の名前で呼ばれていたそうなんですが、関東の名前が広まっていくにつれて名前が自然に変化していったそうな。
(作り方が違うといえば違うんですが、他の料理と比べてると差異少ないよね。)


この番組では食材が主なのであまり触れられてなかったのですが、もともとはすき焼きの原型となる鳥や魚介類を使う鍋がありまして。
現在も諸外国に近い文化があるそうな(日本の牛肉を使ったすき焼きが広まっているところもあるそうですよ)。関東では醤油ベースの割り下に、肉を敷き詰め野菜とともにぐつぐつと、関西では肉と野菜を入れて牛脂で煮たところに直接だし醤油、お酒、砂糖。
そういやぁ、もうすっかり鍋の美味しくなる季節ですな。