『爆問学問』#16 吉村仁(数理生態学)

“生き残りの条件≠強さ”がサブタイ。まあなんというか、ファースト・コンタクトでもってちょっくら木を見上げていたので太田さんに、「ああいうわざとらしいの嫌っ」とか言われてしまったわけですが(確かこんななんだけど文字にするとまるで乙女口調)。
単にお出迎えしよーと思って待ってたら、その間に飽きちゃっただけっぽかったです。


えーと、素数ゼミ、という土の中で17年を過ごすセミに対し。
「なんでまた17年という周期になったのか」という仮説を立てた方だそうで、それがサブタイでもある、強さとは違う生き残りの条件というところにつながってくるわけですよ。なんでもね、10年周期とか20年周期だと他のセミの孵化と被っちゃうんじゃないかと、なので「たまたま」17年という素数である周期を持ったセミだけが生き残った結果。
17年周期というセミが存在する、という摩訶不思議現象が。
(他の長周期セミも存在してたらそんなに不思議ではないわけだ。)
素数というのは念のため、自分(と1)以外の数で割り切れない自然数のことです。


他に説明してらしたのがダチョウで、これがなんでまた羽が身体に比べてでかいのか、という話をしていた時に、太田さんが飲み込みかねていたんですが。なんのことはない「メスに選ばれるのに有利」だと遺伝子が残るわけで、それもまた強さとは関係ない。
むしろ生き残りに不便であっても遺伝として伝わってしまうこともあり、そして逆に、とある性質が偶然環境に適合することもある、ということもあると。というか、なにが環境にとって最適か、なんてことは言えないらしいんですよ。まあ常に環境なんて変わるし。
というかむしろ、その信念で生きても来られたのかな。今度の方は。