『美の巨人たち』ギュスターヴ・カイユボット「床を削る人々」(フランス)

ギュスターヴ・カイユボット−Wikipedia
(1848−1894)


えーとその、、、ルノアールってこう、大変言いにくいんですがその関係って親友って言って本当にいいのかしら、ということを思わないでもなかったんですが(ごめん!)、逆にカイユボットさんが亡くなったあとに、俺が君の遺志を続けるぞー、と張り切ってくれていたので一安心ですよ、そっかー、疑って失礼しました。
カイユボットさんはお金持ちのぼんぼんで、父ちゃんに法律家になって欲しいな、ということを望まれておきながら画家になりたいと言い、学校に入れて貰ったらそこを数ヶ月で飛び出したにも関わらずお家のお金で当時芽が出始めてもない印象派の画家たちのさっっぱり売れない作品を買い続けていたらしく、どっから突っ込んでいいかわかりませんが。
その彼の描いた“床を削る人々”は大したものだと思います、取り澄ました美しさではなく、社会の現実の貧しい人々などの中に美を見出そうとしたのだ、というと多分胡散臭くなってしまうと思うんですが、この人みたいに人生で体現してたら別にいいよね。


そして彼はその後没落してしまい(そりゃまあ)、田舎に引っ込んで楚々と暮らしておいでだったようなんですが、ある日、自分の印象派の作品を国に買い取るように、と言い出しそれは「カイユボット事件」と呼ばれたそうですよ。あー、聞いたことある。
んで、それは熱烈な民衆の賛同を得たのだとか、すでにその作品群の美しさは知られていたのだとか、そしてそのコレクションは現在のオルセー美術館の元となったのだとか。
(うん、画家たちにとってもありがたい存在だったろうねぇぇ;)