「この人この世界」長寿企業は日本にあり #1 老舗の技がケータイをつくった

なんでも世界的に見て日本には“古い企業”というものが飛びぬけて多いそうなのですが(他に多いのがドイツだったのが意味深な)、その条件にとりあえず、侵略されたことがない、ということを挙げておられたわけですがどうなんでしょうね?
でもよく考えたら欧米では「長く続いている企業」の価値が段違いに高く。
日本では規模や知名度や評判のほうが判断基準が上だよね(零細企業や個人企業は多少長く続いてるほうが最低限の評価は左右しますが)。要するにこれは大学入学のシステムの東西の差異と一緒なのかな? 会社設立は簡単だけど継続が難しいか(多分欧米)、会社を作るのはハードルが高いもののそう簡単には潰されない国と。
まあ、2百年越えるとそれだけの違いでは説明出来ない気もしますけどね。


で、第1回は主に“金”を扱っている田中貴金属
現在は投資としての金・プラチナ・銀(価値がこの順)や宝石の販売や、精密部品なども作っているそうですが、昭和45年(1970年)、基本的に金を精製し、管理する会社としてスタートしたそうな。今でも初期の危機を救って下さった方は銅像に二枚座布団w
まあ投機に使われるのは比較的価値が安定していて読みやすいからですが(流通量の調整をして価格を一定に抑える国際的な組織があるんですな)、精密部品に使われるのはわりと理解は簡単で要するに安定物質な上、伝導率も高く、精緻な加工も可なためと思われますが。もはや金がなければ携帯電話は作れないとも言われているそうですよ(回路の導線に使われているのですね、回路に直接金を吹き付け、小型化には不可欠な技術っす)。
その技術にしたところで、金の純度をいかに高めようか、という試行錯誤としつこいくらいの品質管理から生まれてきたらしいのだとか。本業忘れちゃならんそうですよ。