『鉄道ジャーナル』2010年3月号「特集 彩りも豊かに 相互直通運転」
全体的にいろんな側面からの記事が載っていて面白かったんですが(私の興味は車両性能じゃなくて経営に偏ってるのですが、わりとそういう意味でも良かったです)、まず新宿駅から直通で走る東武特急のスペーシアと小田急のJR御殿場線の「その後」の記事。
正直東武のほうより小田急の“あさぎり”のほうが余裕があるような気がw
純粋な豪華さでいうとスペーシアのほうが上だと思うんですが、なんか小田急ロマンスカーって王者の風格みたいなものがあるよね、それがなんだかはよくわからないけど。
乗り入れというより、観光特急の試行錯誤って感じで面白かったな。
東武は日光のほうに人を呼ぼうと頑張っていて、小田急はどっちかというと走るところが栄えて、小田急が選ばないといまいちって辺り、地位みたいなものも違う(西伊豆にも実際には観光資源はあるんだけど、鉄道がいまいちで、というような切り口で)。切ない。
それとだいたいこの手の本や記事でメインになる東京の地下鉄と周辺私鉄の乗り入れですが、日比谷線が丸々一つの記事として独立していて、東急が次から次へと作って行った制度などに焦点が当たっている辺りなんかやっぱり珍しいんじゃないでしょうか。
それにしても東急ってなんでそうスレスレなんだろう、スレスレなんですけどね、結果的に土地の人に迷惑掛かんない土地取得の手法にはなってたみたいですが。違法ではないけど脱法だったけど国の機関の代行と見做されて見逃されたってなんだかなぁぁ…。
大阪地下鉄に関してや、近鉄と阪神の乗り入れなども語られてはいたんですが、この手の記事でわりと出てくる神戸地下鉄に関してもなかったしなぁ(乗り入れのために作られたトンネル会社ですよ)。ある意味で同種の記事の補足みたいな感じだったのかも。
観光目的の直通運転と、通勤経路の直通運転って措置も違うんでしょうね、当然だけど。