『都市環境デザイン論’10』#7 観光と都市環境デザイン

この講義の中でもで何度か触れられていた「回遊性/回遊路」と各種観光資源についての話だったのではないかな、というのが大まかな雑感なのですが。
東京ディズニーランドが日本にやって来る前の遊園地が全てディズニーランドの亜流であったかどうか、はともかくとして(まあそういう側面があるにしろないにしろ)、ディズニーランド開業と東京近郊の遊園地の没落という話は資料があるんだろうなぁ、というか、オリジナルの物語しか生き残れない、という話はなんかちょっと胸に来るものが。


話の中で「塔と道と穴」と表現していたんですが、例えば塔は町全体が見渡せるような小高い丘などや、道は銀座通りやNYのマンハッタンの5番街、ハワイのワイキキなどが挙げられていたんですが、誰かと出会うための道、そこを通るだけで満足するような、というのもこれも物語性って話になるのかなぁ。
穴ってのは洞窟ですね、スペインにある洞窟やそこにあるバル? だったかが例に。
それと福岡にある門司港が扱われていたんですが、なんでも1980年後半の北九州市のルネッサンス構想の対象になりかつて神戸、横浜、門司の三大国際港と言われていた明治22年に国策として港が作られたという歴史遺産を生かし。
関門海峡の美しい自然を前面に押し出したアーバンデザインを、と言ってたんですが。
要はこれ関門連絡船が廃止されたので観光シフトしたって話だよな、ここでも回遊路の話が、船溜まりを埋めず、駅を整備しホテルを作り、港廻りに道を作っての観光化、20年で1から初めて200万人の観光客って言うからかなりのものだと思います。
黒川温泉に関しては宿泊した宿以外の3つの温泉に入れるパスの爆発的な人気から、回遊路を整備し、生活空間を残し人を呼びたいという方針が、安心出来る空間は重要だよなぁ。