「昭和60年国鉄山手線物語 よみがえる青春」松本剛

前に人と話をしていて「3分の1は日常的に使う、もう3分の1は時々使う、残り3分の1はほとんど使わない」という表現をしていたのが印象的というか、それこそ沿線にでも住んでいない限り(地味に知り合いにもいるんですが、人住んでるよ?! という反応をされます、知ってるはずなんですがピンと来ないw)そんな人少なくないんじゃないのかなぁ。

中央線の新宿-東京と共に首都近郊、関東の人たちにとって特別な位置の路線だよね。

 

で、この本自体は2011年の発行で25年前の本をイラストと文章をそのままに写真だけ追加する体裁で文庫として作り直したものらしく。正直前書きでそのことがちゃんと断ってあったのに1駅とか2駅とかずつぽちぽち読んでいるうちにすっかり頭から抜け落ちて、あとからタイトルを見直してなんだかびっくりしてしまったんですが。

要するにあれだよね、地下鉄路線がいくつかなかったり作り途中だったりするくらいで、25年以上経ってもこと山手線に関してはそれほど変わってないということなんじゃないのかしら、よく着せ替えされてる浜松町駅の小便小僧とか(これ聞きますっていうか見たことあるような気がする)、目白駅でやっていたという畑の展示なんかもなんかそうそう変わったような気がしないもんなぁ。

目白ってあれですね、もともとの山手線の前身の品川線の分岐駅になる予定だったのに、いくつかの事情で当時はほとんど平地だった池袋駅からの分岐になってその地位が逆転したんだよ、という鉄道側からの事情はよく聞いていたんですが、地味に住人側からの視点で語られていたのを聞いたことがなかったね、と地味に。

残念とかそういうことじゃなくて、ちゃんと自分たちの生活出来てれば問題ないよな。

正直小さい駅のが面白いと思います、どことも接続してない駅のが少ないですがw