『ビブリア古書堂の事件手帖』#7 足塚不二雄 「UTOPIA 最後の世界大戦」
前半、というより冒頭で前話からの引きが終わってしまったんですが、なんだろう、もともとの「本」が自分の祖父のもので、あれだけは手放したくなかった、と当人が言っててその遺志を引き継いだんならそう言えよ?! というのがある意味で一番の衝撃だったでしょうか、なに考えてんだよその手の思い入れって正直傍目に一番伝わりやすいような気がするんですが、それともあるいは古書マニアには通じにくいものなのか。
ぶっちゃけて“例の男”の作り込み具合がいまいちだったなー、という感想。
原作だとそうでもないんでしょうか、でもこの辺は語りやエピソードによるからなぁ、しかし親しい顔見知りが逮捕に至っててもなんの感慨もないのはドラマ版の手落ちだなこりゃ、てか、明らかに聡明冷静で観察眼のある人物として描かれてたからなぁ。
それと同時に成り立たせようとするのが無理があったんだろうと思います、演技がどうとかの問題じゃないっていうか、それは頑張ってたんじゃないのかと。
どんでん返しは結構良かったんでそれが前話で分離しちゃったのも痛かったかも。
(このドラマはクライマックスとか危機とかでなく、謎や推理で分離すべきだと思うw)
後半で出てきた青年は結構な好印象、顔立ちのせいもあってエキセントリックな言動のように見えて、なんていうのか、どうしても不思議で…っ、という部分に素直に納得。うんわかる、なんでわかったんだろうとか普通に気になる気になる。
今まで明かされてなかった栞子さんの母親のことが始めて語られたんですが、ああ、はい、なんか、古書への愛があかん方向に行ってる、ひょっとして栞子さんが人と変わってるかどうか気になるのもそのせいかもなぁ、主人公はなんだろ、人として真っ当なんだよね。
だから気になるっていうか、いつも窺うようにしてるのかって考えると面白いなw