「日本の私鉄9 京阪」カラーブックス・第2シリーズ、澤村達也/諸河久

この本が平成2年(1990年)の発刊なので、えーと、23年前かな、本の中で語られていた中之島線は調べてみたらその後、平成13年に正式着工になっていたので、ここからさらに10年後、ということになるんでしょうかね。

ただ、正直なところ中之島線にしても本の中で語られていた平成1年開業の鴨東線に関しても、さすがにここまで最近だと興味は湧かないでもないものの、やっぱり土地勘がないせいか微妙に意味は汲み取れてないような気もしますかも。

鴨東線はこの線(3駅間ですかね)が開通することによって、京都市内から比叡電鉄の路線を経由して、比叡山ケーブルカーまで直結する、ということで(どちらも関連会社みたいですね)、意義があるのはわかるんですが、正直どちらかという日本で一番古い電車である京都電気鉄道から65年越しの計画、と言われてしまうと、だったらなんで実現しなかったの、というほうがわからなくなってしまうようなw

 

冷房化にも熱心で、VVVFなどのブレーキシステムにも早くから取り掛かり、特急のロマンカーを走らせ、複々線区間も長く、高架鉄道による連続立体交差化も早かったんだよ、というのも全部わかるんですが、最終的に残る印象がなんか「テレビカー」なんですよね。

(私の個人的な、というより、関西全域や私鉄全般などを読んでるとやっぱり。)

なんでそうなるのか、ということを考えると、この本でも感じたのですがなんか沿線についてのことがあんまり書いてないんですよね。もちろん車両がメインの本なんですが、今まで読んでる限りでは比叡山につながったしシーズンになったらお客さんが向かいますよ、程度のことは書いてあると思うんですけど、なんかそういう書き方しないんだよね。

ただ、普通にやってると思ってます、普通の私鉄だし、主張するところだけ違うのよね。