『週刊 ダイヤモンド』2013年12月21日号「東京電力 救済で笑うのは誰か」

もともと親族が経産省関係の仕事で東京電力に関わったことがあり、原発反対派ではないものの、東京電力に対してあまりに極端に否定的な評価を下すので、大袈裟だと思っていたんですが(でもこれ東電に対してのみなんだよね、他の電力会社は特に触れない)。
今回の事件後、「事故補償を電力値段に反映させるべきではない」と口にした東電側に立った人物がそのまま「最終処分場の費用も反映させるべきではない」と続けたことで正直評価が一転、概ねそれ以降不信感を持っている、みたいな感じのスタンスではあります。
(とどのつまり確かに理性的ではない事故非難を利用して全然関係ない最終処分場に関してまで議論を有利に進めようとしたってことだよなあの流れって。)
多分前半を先に読むよりも特集後半の東京ガスやJFEスチールなどが火力発電で電力市場に参入することを目論んでいる、けれど、原発が再稼動してしまえば電力価格で対抗することは不可能になる、という流れを一旦頭に入れ。
要するに原発の再稼動さえさせればまた東電の排他的天下が(経済競合的な意味では)戻るというシナリオ自体は妥当、という認識をした上で前半を読むと多分意味が取りやすくなるんじゃないのかなぁ。
で、さらに最終処分場を税金で作ればまあもっと有利になるよね、という…。
宗教めいた原発絶対視も、単に「東電の天下のための絶対的必要要素」と捉え、最終処分場の費用も別会計にする予定(少なくとも計画が決まらないうちに電力料金に組み込むことは不可能ではある)というところまで考えると、わりと全体的に話がわかりやすくなるんじゃないかと思われます。正直この特集は読むだけで疲れた。

特集外だと、あれ、カネボウの白斑化粧品の再販(原因不明)…もういいや、疲れた。