『美の巨人たち』アルフレッド・ウォリス「青い船」(イギリス)

アルフレッド・ウォリス
(1855−1942)


生涯を漁師として過ごし、妻を亡くし70歳を過ぎてから独学で絵を書き始めたのだとゆう画家さんです。てゆーかもうそれは思い切り老後だよな、隠居の手慰みの絵描きだよな。
船の塗装用のペンキを使い、画材は廃材にダンボール。
ところでダンボールがじいちゃんで、廃材が若い男って逆な気がしないでも。
(どうでもいいんじゃねぇかソレ。)
奥さんが友人のお母さんで20歳年上ってのも、最初聞いた時にはびっくりしたんですが、生涯仲の良いご夫婦だったよーで。うん、女のほうが年上だからそれでも男が70歳に近づくまでは生きてたんだしな。


遠近法すら知らず、描き方も習わず、ダンボールの表記が透けて見えるようなことすらも。でも気にしたことなぞないというかなんというか、売るつもりなんて全くなかったよーですよ。ある日、画家の二人組が彼を“発見”するまで、全く好きなようにしていたらしく。


見付かったところでやり方変えたとも思いませんけどね。
だってそもそも、そのままで売れたんじゃんな、自分が見たものを見たように描いただけなのだそうですよ。その画材は自然に海になり、船になりました。
奥さんと暮らしたのも海。他になんにも知らなかったのだそうです。
生涯を漁師として暮らした方だったそーですよ。確かに生涯だ。