「私鉄電車ビジュアルガイド 東武鉄道」東武電車研究会/東武鉄道
タイトルからしてシリーズ物なのかなぁ? とも思ったんですが、どうもこれ1冊で、正直東武の本って他でも車両関係の事情が主になるのですが(普通だと路線それぞれの事情とか年度での変更点なんかも触れてるんですけどね)、この本が東武鉄道の手になってるってこと考えると会社の方針ってことなのかなぁ。うーん。
関東でも一番古い大手私鉄ですし、もともとの会社がいくつあるのかわからないほどに多岐に渡った事情とか、地域の鉄道の設立に手を貸しているところとか、年代物の車両が(ボロい通り越して実用なのに博物館に持ってかれたよ!)あるとか。
いろいろいろいろあると思うんですけどね、あと、車両の話されても東武ってあんまり車両性能にも見た目にも統一性ないからちょっとあんまり。
急激に発展して一番多い車両が作っても作っても間に合わなくててんてこ舞いになって車両番号すら桁変えなきゃなんなかったとか、そういう台所事情に触れてた本も興味深かったんですが、そういうのもなしにひたすら車両性能と形くらいというか。
“東武顔”(切れ長だってw)が更新顔になって、前面の窓が大きくなったんだよ、という辺りは多分鉄道マニアからそう呼ばれてる部分でこれなら語ってもいいかな、と思ったんじゃないかと思いますが、実際ちょっと面白かったです。
というか、多少悪口になっちゃっても東武が好きな人に任せたほうが死ぬほど面白い話出てくるような気がしてならない…。
ただまあさすがに戦後すぐから2003年までの車両の一覧なので、時代の流れみたいなものはぼんやりわかったような気はするのですが、この辺、個人的には他の私鉄の変化の流れの中で比較して聞きたい気持ち、意地悪ですかね私w