『環境工学’13』#3 水環境保全技術(1 排水処理と発生源対策

前回講義で出てきました湖沼と海域の環境項目のCODってのは上乗せ排水基準って意味なんですね、てことはひょっとして、河川とは同じ方法では改善が見られない、ということが判明してから作られた基準なのかなぁ(前後の辻褄は合っているような)。

ここではまず「暫定排水基準」というものにそって汚水処理が行われる方法、分離と分解(両方兼ねてる場合もぽちぽち)と生物処理の好気性微生物、嫌気性微生物などの違いなどを一通り説明しましてから、どうやっても技術では処理しきれない、物理的に不可能ではないものの採算が掛かりすぎたりする、という段階に至ってから「排水の時点で汚染原因を減らす」という発想になっていたんですが。

この部分、原因となる物質がわかってたら、ずっと手間がなかったような気は、します…。

もともと工場廃水のほうが確かにかつては汚染物質を流す存在ではあったんですが、これは一度基準が出来てしまえば家庭排水よりもはるかに管理がしやすく、結構古い時点で家庭排水のほうが汚染の原因源となっていた、というのは前々から聞いてはいましたね。

天ぷら油は一時社会問題ともなっていて、油を固めて捨てる溶剤なんかもあったよなぁ。

私は基本的には別のメニューに使い切るということをやっているんですが、考えてみればさすがに油を排水口に流してた時点でちょっと鈍感すぎたよなぁ、と正直。

 

ただ、そもそも家庭排水そのものが問題になったのは急激な人口の増加、というのが一番の要因なので、知識や理解が追いつかなかったことそのものは仕方ないのかなぁと。

個人的には廃水処理の技術的な部分を聞きたいなという動機で聞き始めた講義ではあったんですが、これはちょっと本質ではなさそうなので望まないことにします。排水処理の技術向上の歴史や原因追求などの歴史も結構面白そうですけどねーw