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「百貨店業界」教育社新書 産業界シリーズ642、岡田康司

1991年発行の第6版、と前書きで言及されていたんですが、他の版とはひょっとして結構内容が違うのかなぁ? ページ数が違うのがちょっと気になった。大雑把に大店法が改正される前で、百貨店の大再編期もまだまだ先、ただ、一度百貨店不況は囁かれたあとのようですね、月賦百貨店と言われる存在と(これ私、マルイのことだと思ってたけど代表的なものだけで6店舗もあったのか、そのうちの一つの「緑屋」がセゾングループクレディセゾンになったって聞いてびっくり)、地方百貨店はすでにもう再編されてるんだな。
あと私、実は大店法のニュアンスがよくわかっていなかったことに始めて気付いたんですが、地方スーパーや一般小売店の保護のために作られてたのねあれ、百貨店が他の業態よりも強い、という大前提が存在してたってのが正直びっくりでした。
(今は小売の弱さの代表格が百貨店だからなぁ、GMSもまあ再編はしてるけど。)
てか、そごうの大規模出店が半ば賛美されていてちょっとびっくり、この本はあくまでも銀行業界にいて、監査の側の視点で百貨店を見てるという著者さんによって書かれてるんですが、やっぱりいろんな見解あるんだなぁ。

この本の中で批判されていたのが利益率の極端な低さだったんですが、商品管理をメーカーや卸サイドが行うということについての構造はある程度仕方がない、とは言っていて、それは百貨店が商品数を非常に多くしなくてはならないためだ、というまとめ方は始めて見たんですが納得(要するに売り場の商品管理まで任せてるんだよね)。
ただ、そのために百貨店そのものの商品知識や販売力が希薄となってしまい、利益率が低くても危険も存在しないので構造が変化しにくい、ということになるのか、うーん。
地方百貨店などはこの時期は弱いんですが、この後巻き返すんだよな、変化面白いね。