近代以前戦記
信長が見た戦国京都 ?城塞に囲まれた異貌の都 (歴史新書y) 作者: 河内将芳 出版社/メーカー: 洋泉社 発売日: 2010/08/06 メディア: 新書 クリック: 15回 この商品を含むブログ (7件) を見る ところでなにが面白かったって日蓮宗と信長氏の関係がなかなか面…
とりあえずまず「三好三人衆」という存在でもって名前を知ることになったんですが、これがどうもかなり唐突に登場する。なんでこんな呼び方をされているのかもわからない、この集団らしきものと松永秀久が組んでまず足利将軍を暗殺し。その後対立して東大寺…
完訳フロイス日本史〈1〉将軍義輝の最期および自由都市堺―織田信長篇(1) (中公文庫) 作者: ルイスフロイス,松田毅一,川崎桃太 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 2000/01 メディア: 文庫 購入: 1人 クリック: 14回 この商品を含むブログ (15件) を見る …
とりあえず徳川家康と睨み合いになっていて地震に遭い、みたいな話は聞いていたものの、それが「文禄」から「慶長」に元号が変わった時期というのはちょっと認識していなかったんですが、あれ、そういや慶長年間って豊臣秀吉のほぼ晩年なのか…。文禄の役があ…
平成22年の刊行(最近平成表記減ってるよねぇ、昭和期だと多いです)、なのでえーと、6年くらい前、城マニアという人たちがすでにいらして、ただこの本の中で取り上げられていた竹田城はまだ特に知られてはいなくて、なんでもその中にさらに観光地化され…
ところすごく正直この本は全然面白くなかったんですが、その理由を大雑把に言うと連続した戦が地形によってどのような影響を受けたのか、ということを知りたくて(そうなると当然、戦略とか戦術とか出てくるしな)、手に取ったというのに「○○の地形に関わる…
昭和41年の刊行で、雑誌スタイルだと認識すればいいのかな(表紙には「10月号」らしき表示も)、大雑把に読んで感じたのはこの当時は今よりもはるかにこの手の本の需要があったのだろうこと、初心者が読むことはそれほど想定されていないだろうこと、多…
武田軍団を支えた甲州金―湯之奥金山 (シリーズ「遺跡を学ぶ」) 作者: 谷口一夫 出版社/メーカー: 新泉社 発売日: 2007/09 メディア: 単行本 クリック: 3回 この商品を含むブログを見る 甲斐金山というのはわりと名前を聞くことがあるので、もう少し研究が進…
タイトルが呪術と占星という内容だったのでもう少しオカルトな内容を期待してしまったんですが、占星も呪術もあくまで専門家のお仕事だったのね? という。まー、多分あれ、今よりも日付けに関しての忌避感覚が非常に鋭く、方向に関しても多少の拘りがあり、…
日本刀の「五箇伝」の一つで(要するに当時からあった概念ではないものの、大雑把に捉えるのにそれほど筋を外しているわけではない、と捉えるのが妥当かと、山城伝なんてのは本当にかなり早い段階から書物に挙げられてたりしたしな)、山城、相州、美濃、大…
大雑把にえーと、大坂冬の陣と夏の陣が知りたい、ということになるのかな、この時代って正直なんとなく耳では聞いているものの細かいことがよく把握出来ていないんですが、そもそも私、冬の陣と夏の陣の時期を間違えてました、あ、冬の陣が先か…。要するに堀…
前巻3巻の「古刀」に関してはだいぶマイナーな地域に関してまで載っていたし、そのわりにはわりとわかりやすくまとめてあったと思うんですが、この巻の新刀に関してはうーん、個人的には評価は難しいです、内容が駄目っていうわけではなくて時代背景に関し…
正直なんというかだいぶ下世話なのではないかというくらい細かい内容だったのでちょっと最初は戸惑ったんですが(逸話なんかの噂話単位にまで触れてるしね、ただ、噂話との距離はすごく客観的)、要するに伊達家の家格がこの政宗氏の時にだいぶ上げられるこ…
これ読んでて「あー」となったんですがあれだよね、各国の縦軸っていうか順序に関してはだいぶわかってるんだろうなー、みたいな。曖昧なところはあるんですが、流れはだいたい掴めてる。この本の中だとうーん? となったのは九州くらいですかね、なんか分断…
どうもかつては天下人の定義が三好長慶・織田信長・豊臣秀吉・徳川家康の4人ということになっていたそうなんですが、松永秀久(三好長慶の個人家臣)が三好の主殺しをしたということで評価が零落し、もののついでで三好長慶の評価が下がり。現代に至るまで…
特徴的なのが毛抜形太刀や蕨手刀や直刀などの湾刀以前と位置付けられている刀や、刀子(短刀の前身みたいな)などがわりと数が載っていることじゃないかと思うんですが、これだけ載ってたら時代の変遷という形で触れてくれると嬉しかったなぁ。ただ、毛抜形…
ところで醍醐寺というのがどうにもどこだかわからなかったので、ちまちまと検索していたんですが、うーん、「醍醐の花見」の舞台ってことでいいのかなぁ。なんか私の記憶の中で茶会とごっちゃになっていたんですが、天下に威信を見せる目的で、自分と跡継ぎ…
正直なところ前半の「ちょっと出所の怪しい伝承」とその時代のズレのような部分はわりと覚悟しながら読んでいたものの(小夜左文字はまあ、時代に問題があるってほどでもないような気がする、ただ、なんか行方不明になっていた時期と逸話の内容にちょっと違…
正直なところ何度も読んでいる著者さんなのですが、やっぱり地域絞ってる本のほうが焦点はっきりしててわかりやすいなぁ(まあ、全体的な傾向をある程度踏まえてるからこそ特色がわかりやすいんだってこともあるとは思うんですけどね)。そういや来派に相州…
とりあえず今の時点で「靖国たたら」というものがなんだかはよくわかっていないのですが、あれです、靖国神社と関係があるというのは少し前から聞いてはいました、靖国神社ってのが前身が護国神社と言ってもともと長州(山口)の辺りにあった神社らしいんで…
とりあえず知っている人物は毛利元就くらい、それ以前になにをしていたのかはよく知らん! という人が多いんだろうなとほんのり感じないでもないものの(私は毛利元就もよく知らないよ!!)、特に大人物がいたわけでもないのに気付いたらえらいこと大きな家…
奥州(というか東北)の舞草鍛冶というのが前から気になっているんですが、日本刀単体の本だと30冊くらい読んできて今の時点でカラームックの1冊にしか載ってなかったので、こう、そのこと自体を一体どう捉えていいのかわからないんですが。直刀がのちの…
全9巻なのでもうちょっと仰々しい内容かと思っていたんですが、正直これだったらもうちょっと早めに読んでおいても良かったかなぁ、あれですね、兵部省造兵司で武器製造してたんだよん、という内容と、部民(べみん)という存在が上代にあってそこにいろん…
この本の刊行が1977年(昭和52年)なので、正直気になって仕方なかったんですが鋳物師関係の資料が引かれてないのってひょっとしてまだ研究が進んでいなかったのか協力が得られなかったってことなんでしょうか、さすがに鉄を扱っててそこがないのはち…
一旦丸々2冊分のブックレビューをざくっと消してしまっていたんですが、雑誌分類で特集一つのみを扱った体裁で、至文社の発行ですね。で、ここの特集名に掲げられている人物が何者か、というのは私だと残念ながら存じ上げないのですが、まあ刀剣業界という…
東京下町に眠る戦国の城・葛西城 (シリーズ「遺跡を学ぶ」) 作者: 谷口榮 出版社/メーカー: 新泉社 発売日: 2009/03 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (1件) を見る 葛西って言われると「葛西菜」「IT関連のインド人町」「東京メトロ・東西線」「葛…
天下統一の城・大坂城 (シリーズ「遺跡を学ぶ」) 作者: 中村博司 出版社/メーカー: 新泉社 発売日: 2008/02 メディア: 単行本 クリック: 1回 この商品を含むブログを見る んー、今の時点でもうちょっと読んでもいいかな、という気分なんですが(岩波新書で『…
鎌倉か室町時代辺りに出来たと言われていてあまり一般的に語られているわけでもない日本刀の分類に5伝というものがありまして(目安みたいな感じだしね)、その中に大和伝と美濃伝というものがあるんですが、この場合はその認識のほうがわかりやすいんじゃ…
大友宗麟の戦国都市・豊後府内 (シリーズ「遺跡を学ぶ」) 作者: 玉永光洋,坂本嘉弘 出版社/メーカー: 新泉社 発売日: 2009/03 メディア: 単行本 クリック: 9回 この商品を含むブログ (1件) を見る この本の中に出土品として出てきていたメダイというものをよ…
この中で「正宗に関してはいかがわしさを感じている人が多い前提で語らなくてはならないのか」というようなことが語られていたんですが、正直まあそんな感じですかね、そもそも日本刀に関してはある程度読んでいると説が一定でない上にその説同士が全くすり…