読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

『権力の館を考える '16』#10「関西の館(1 大阪城天守閣と旧第四師団司令部庁舎」

この講義で語られていたのはえーと、一時東京を抜くほどの人口になった大阪に公園を作りたい、が土地がない、大阪城がいいんじゃね? いや待て、あれを持ってるのは陸軍だから無理なんじゃないのか、ということになりまして。まず陸軍に、おたくの宿舎を建て…

「NHK さかのぼり日本史5」幕末 危機が生んだ挙国一致、三谷博

シリーズがやっと半分消化出来た時点でようやっと近世の終わりなのですが、大雑把にどうして幕府が崩壊するに至ったのか、という巻だよねこれ?一応時代を遡っているコンセプト上、明治政府寄りなんですが全体的に。どう考えても自壊していて、それよりはマ…

「NHK さかのぼり日本史(4」明治「官僚国家」への道、佐々木克

正直なところ「官僚」という専門知識の持ち主がなぜ必要とされたのか、その人材を最終的には国内で育成していくことにしよう、という流れの本ではあったんですが…。ど素人として退けられていた人たちが国外で高等教育を受けていて、その「ど素人」という判断…

「NHK さかのぼり日本史(3」昭和~明治 挫折した政党政治、御厨貴

2巻までは多分素人が読んでもわかるだろう簡易な(というより、だいぶざっくり大胆に略されていたとも言う)内容だったものの、3巻は人名だの流れだの最低限わからないと難しいんじゃないかなぁこれ。ただそもそも、テレビ番組だったんですよね、それだと…

「NHK さかのぼり日本史(2」昭和 とめられなかった戦争、加藤陽子

正直なところ読んでいる時に若干の違和感があったんですが、ひょっとしてなんですが、ここのテーマはぶっちゃけると「普通の戦争行為は別にいいんじゃないかな?」みたいな部分なんじゃないのかなぁ、だいぶ独特。あれなんですよね、戦争そのものが悪かった…

『権力の館を考える '16』#3「天皇を守る館」

前回はどうにもきちんと見れてなかったんですが、ああこの講義、毎回毎回訪問するんじゃなくて配置図でだいたいの把握をすることも多いのか…。ちまちまとトリビアめいた話が差し挟まれてはいるものの、図で説明するのはそんなに面白くはないからあんまり細か…

『権力の館を考える '16』#2「三権の館」

相変わらず国会議事堂に触れていたところしか思い出せないのですが、あと、一度打ち掛けていた文章が夏恒例のブルースクリーンで一旦途切れているのですが、わりとこう、謎の古代ギリシャめいた建築であるってのは同意。で、この国会議事堂はなんでも国会が…

「水戸学と明治維新」歴史文化ライブラリー150、吉田俊純

まあ水戸学が教育勅語と結びついていると言われ(そこまでは純然たる事実なんだろうとは思う、全く同じではないにしろ)、そして実際の日本が辿った歴史と教育勅語を思い浮かべ、水戸学を絶賛した人たちを考えればまあ、うん、インテリ勢が嫌い抜くところま…

「明治の外国武器商人-帝国海軍を増強したミュンター」長島要一

かつてフランス式で、のちにドイツ式になったという日本帝国海軍において、一時かなり大きな影響を持っていた思しきイギリス人の武器商人の本、なのですが。だいぶ高齢になってからの生活苦による登場の上、わりと中国(李鴻章はちょっと、近代兵器理解する…

「明治外交官物語-鹿鳴館の時代」犬塚孝明

結局この本の中でずっと悲願となっていた関税自主権(まあ治外法権は地位が同等になればそこまで問題でもなくなるんだ自然に、初期には一番揉めるけども)の撤廃はこのあとの時代に成功ということになるんですが、だからってその時代にだけ原因があるという…

「木戸孝允-「勤王の志士」の本音と建前」日本史リブレット人070、一坂太郎

木戸孝允―「勤王の志士」の本音と建前 (日本史リブレット人) 作者: 一坂太郎 出版社/メーカー: 山川出版社 発売日: 2010/07 メディア: 単行本 購入: 2人 クリック: 5回 この商品を含むブログを見る この一つ前に読んでいた同レーベルの『大久保利通』が当人…

「横浜正金銀行」教育社歴史新書 日本史146、土方晋

かつて「国内は日本銀行、国外は横浜正金銀行」という事実上の中央銀行の片割れとして存在し、一時期は国内の銀行の総取引よりも多額の取引を行い(含む日本銀行)(正直、横浜正金銀行の日本銀行への吸収案も出るわこりゃ)、戦後すぐに解体指定を受けての…

「明治国家と近代的土地所有」同成社近現代史叢書11、奥田晴樹

最近明治期の政治関係の本を読んだりしているんですが、その時に話題になっていたのが主にここで取り上げられていた「地租」に関してで、これはどう頑張っても税収を上げることは非常に困難で(土地の測量で耕作地が増えたことが確認されることはあるんだけ…

「軍隊を誘致せよ-陸海軍と都市形成」歴史文化ライブラリー370、松下孝昭

前に別の陸軍の本で、各県に約一つの歩兵師団があって、という説明を読んだことがあったのだけれども、要するに徴兵令が始まったのちに戦争に取られた家族が、あんまり遠いところに行ってしまうと困る、という観点を説明されると正直なところ「地域が軍隊の…

「日露戦後の日本経済」高村直助・編

私が読みたかったのは日露戦争ののちに重工業が急速な発達を見せた、という部分だったんですが(で、どうも関東大震災の頃までに都市人口の増加の原因になったらしいです、日露戦争が明治37年から38年まで、関東大震災は大正12年ですね)。それが直接…

「明治維新と領土問題」教育社歴史新書 日本史144、安岡昭男

対ロシアの北方領土問題、対中国の沖縄(琉球王国)と台湾問題、そして欧米人が事実上の雑居をしていた小笠原諸島問題とが順番に語られている本だったんですが(完全に分離はしていないものの、概ね順番に扱われていたようです、当時の外交処理能力的に平行…

「明治の宮廷と女官」扇子忠

大雑把に日本で最後の事実上の後宮であった明治天皇と皇后を取り巻く世界の話だったんですが、この本を書いてる人は女性なのかな、男性なのかな、ということがちょっと気になったものの、読んでいるうちにまあどちらでもいいかなという気持ちに。特に本の最…

「明治前期の銀行制度-日本金融市場発達史(1」金融経済研究所叢書2、金融経済研究所・編

例えば養蚕は時期によって大量の卵の買い付け資金が必要で、養蚕家が基本的に資金を持ってない特殊な産業なんですよね、政府主導で横浜正金銀行が当たってたって聞いてたけど、地方の国立銀行に融資を行う形だったみたいですねこれ。この本には養蚕の特殊事…

「小村寿太郎-列強と肩をならべた近代日本の外交官」ミネルヴァ日本歴史人物伝、西本鶏介

私が現在読み進めているのが明治の初期から中期なのでこの人の存在は名前くらいしか知らなかったんですが、大雑把に対ロシアを睨んで日英同盟の締結を行い、日露戦争とその講和を経てその後の関税自主権の回復までを成し遂げた時代の外交官ってことでいいの…

「円の誕生-近代貨幣制度の成立」三上隆三

読んでいてわりと妥当だったのではないかな、と思ったのが「円」という単位がもともと中国で使われていた貨幣単位ではないか、という説でこの少し前に香港ドルで使われていてほんの数年前に頓挫したのも同じく円という単位ではあって全く関係ないとするのも…

「敗北の外交官ロッシュ-イスラーム世界と幕末江戸をめぐる夢」矢田部厚彦

私正直このレオン・ロッシュ氏のことをフランスの初代公使だと思っていたんですが(ちょうど同時期に領事だったりするのでその辺がややこしい)、初代はベルクールでどうもその路線を継いだのがロッシュさんだったみたいです。ええと、大雑把に旧体制寄り、…

「東京市政-首都の近現代史」源川真希

初期の東京府のインフラを司った市区改正事業ってのは今まで話は聞いていたものの、中央政権が作っていた「官庁集中計画」と対立したために一旦頓挫していた、という経緯は初めて聞いたんですが、この計画が井上馨を中心人物としていたために外相である彼が…

「持丸長者-日本を動かした怪物たち(幕末・維新篇」広瀬隆

前にこの著者さんの『赤い盾』(ロートシルト、要するにユダヤ系のロスチャイルド家)の本を読んだことがあるのですが、調べたことはわりとちゃんとしてるんですよ、ただ、閨閥をメインにしてるわりには閨閥の扱い方がめっちゃ雑なんだよね(関係があるのは…

「大久保利通-近代国家の建設につくした政治家」ミネルヴァ日本歴史人物伝、西本鶏介

今気付いたんですが大久保利通の関わった政策のページに目を通していたら、かなりさらっと「軽工業を内務省が、重工業を工部省が担当」という文章があったんですが今まで読んでいた本の中で地味にこの説明なかったですね、としみじみ。特に前半の伝記部分は…

「再発見 明治の経済」高村直助

中堅企業が主でちょっとテーマが散逸していた「企業勃興」と比べてだいぶ面白かったんですが(二千錘紡績の一群と筑豊炭鉱はほぼ同じ内容だったね)、日本国内の生糸の流通経路の話、ああうん、甲州街道は使われなかったというのが定説なんですが整備されて…

「図説 宮中晩餐会」松平乘昌

ところで巻末近くになって指摘があって初めて認識したんですが、正直なところコースを前提にしたフランス料理が中心になって日本流のアレンジを加えたというところまでは特に違和感はないものの、イタリアの皇族が来た時に多少のイタリアアレンジを加えたと…

「企業勃興-日本資本主義の形成」高村直助

私、明治期の金融は大隈財政から始まるのかな、と少し思っているんですが(国立銀行153行の乱立と紙幣乱発での大混乱があっても、事実上それ以前が存在しないという程度意味で)、その次が松方デフレ、多分ここは間違えようがないですよね? 大隈財政の引…

『趣味どきっ!開け!世界遺産』#7「富岡製糸場と明治・産業革命遺産」

若干勘違いしていましたので書き直し(第9回の特別回を見ていて判明、正直どっかにアップする前でよかったあああ)、なのですが、あれですね、「明治・産業革命遺産」って普通にもう世界遺産登録されていましたね。そっかー、富岡製糸場が単独で登録された…

「大久保利通-明治維新と志の政治家」日本史リブレット人072、佐々木克

大久保利通―明治維新と志の政治家 (日本史リブレット 人) 作者: 佐々木克 出版社/メーカー: 山川出版社 発売日: 2009/12 メディア: 単行本 クリック: 2回 この商品を含むブログを見る まあ正直なところ西郷隆盛の人気がどうして非常に高いのかと言えば(多分…

「大久保利通と官僚機構」加来耕三

大久保利通、西郷隆盛、木戸孝允が明治維新の三傑であって、大久保と西郷は薩摩藩の中で維新後の運命を別けた、というところを読むには悪い本ではなかったように思います。家を建てるのと家を壊すのは西郷、出来上がった家を形作り整備するのは大久保、とい…

「日本貿易入門」松井清

1962年、戦後17年目の刊行(一応高度経済成長期に含まれてるのかなぁ、自由化に関しての話はすでにされていますね)、個人的に欲しかったのは明治初期の貿易の歴史だったんですが、明治初期の頃の低廉な賃金によって支えられた日本の輸出産業、という…

「その男、はかりしれず-日本の近代をつくった男浅野総一郎伝」新田純子

この本の中に出てきた人物の中で全くわからなかったのが(いや名前を見たことくらいはあるんですが、周辺読んでるし)、どうも日本郵船に深く関わってる郷誠之助とその父親である郷純造だったんですが、郷純造が川崎八右衛門の舅ってのもなんか重要案件っぽ…

「日本の企業家と社会文化事業-大正期のフィランソロピー」川添登/山岡義典

フィランソロピーよりもひょっとしたら日本人には「ノーブレス・オブリュージュ」のほうが馴染みがあるかもしれないくらいなんですが、企業の社会責任みたいな概念で、正直日本の社会に根付いていたことがあったのかな、どうも企業単体の良心に委ねられてい…

「第一次世界大戦と日本」井上寿一

前に『政友会と民政党』という同じ著者さんの本を読み、どうも微妙に尻切れの内容だったような、と認識していたんですが、それどころじゃなかった尻切れなのは現実か!! ということがよくわかりました、もう反体政党でも政党政治が続くなら歓迎ってどんな状…

「明治の東京計画」藤森照信

明治の東京計画 (岩波現代文庫) 作者: 藤森照信 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2004/11/16 メディア: 文庫 購入: 2人 クリック: 17回 この商品を含むブログ (16件) を見る 銀座煉瓦街計画が若干時代に早かった、というのはよく聞くものの(でも、本の中…

「会社の誕生」歴史文化ライブラリー5、高村直助

本の中で坂本龍馬の海援隊のことを「日本で始めての会社の原型」とするのは全くの見当違いだ、ということが語られていたんですが、確かに軍隊に近く、政治には関与しない、と明言されているにも関わらずそれに類する活動があったのは会社らしくはないながら…

「江戸が東京になった日-明治二年の東京遷都」佐々木克

もともと京都から東京への「遷都」が明言されているわけではないんだよね、というのは、多分一旦調べたらさくっとわかるせいでしょうが結構前から話は聞いていまして、そこまで興味があったわけではなく、まあ、どちらかというと明治2年から行われたという…

「長州奇兵隊-勝者のなかの敗者たち」一坂太郎

ちょうどこの一つ前に司馬さんの本を読んでいたんですが(司馬史観への批判本みたいなものも出しておられるみたいですね)、そこで語られていた「長州はもともと3分の1の土地に毛利氏の家臣が押し込められ、そこで身分を捨てて農民になっても付いて行こう…

「大倉陶園創成ものがたり-初代支配人日野厚のこと」砂川幸雄

まず森村市左衛門(6代目)という方が幕末の日本におられまして、この方が福沢諭吉さんの勧めで弟さんを「行ってこーい!」とアメリカのNYに放り出して、彼が見よう見まねで小売店舗を作り、そこからひたすら「これ送れ」という要求が来るのでその要求に…

「「明治」という国家(下」司馬遼太郎

下巻で特に面白かったのが日本の戦国時代から近世(江戸時代ね)の世、近代初期くらいまでのキリスト教との関係性なんですが、日本に来たのがイエスズ会で、なんかあれ、確かに清廉なんだけど確かにちょっと変だよね、というところから。しかし近代になって…

「「明治」という国家(上」司馬遼太郎

ところで沖縄を支配することを許された薩摩(だがしかし、統治というほどでもないお粗末なレベルだったらしい)(これひょっとして小島に西郷隆盛さんが流されて、おかげでだいぶ行政が改善しました! て話と関係ある話ですか、ちなみに西郷さんは檻の中です…

「秩禄処分-明治維新と武士のリストラ」落合弘樹

秩禄処分―明治維新と武士のリストラ (中公新書) 作者: 落合弘樹 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 1999/12 メディア: 新書 この商品を含むブログを見る もともと金融史や鉄道などでも名前が出てくる秩禄公債と金禄公債というもののことが知りたくて手…

「薩摩藩英国留学生」犬塚孝明

最近少し話を聞くことも増えた長州ファイブとか、日本の展示が始めて行われたパリ万国博覧会などとちょうど時代が同じ。薩摩藩から送られた、えーと、17人の少年青年たちの本なんですが(第2弾第3弾の人たちも人数が少ないながら出てきたんですが、もう…

「明治前期政治史の研究-明治軍隊の成立と明治国家の完成」梅渓昇

面白かったのが長州にあったという奇兵隊、極端に防衛線が伸び続ける中で軍事力を増やすために農民の参加を認めたそうなんですが(ただしいい意味でも悪い意味でも士族と同様に処遇したらしいです、農兵だと普通は強制参加だから多少なりと手加減するものな…

「<出雲>という思想」原武史

<出雲>という思想 (講談社学術文庫) 作者: 原武史 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2001/10/10 メディア: 文庫 購入: 2人 クリック: 15回 この商品を含むブログ (26件) を見る 当然古代史の本だと認識して手に取ったところ、いわゆる近代に展開していた祭神…

「星亨-藩閥政治を揺がした男」鈴木武史

この本の中でも出てきた東京市街鉄道(都電のルーツの一つの私鉄です)や、彼の子飼いだったという小田急電鉄の創設者である利光鶴松の存在などからふと興味を引かれて手に取ってみたんですが、う、うーん、もともと鉄道史から財界に、そこから思想史と金融…

「プロジェクト鹿鳴館! -社交ダンスが日本を救う」鹿島茂

プロジェクト鹿鳴館! ――社交ダンスが日本を救う (角川oneテーマ21) 作者: 鹿島茂 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング 発売日: 2009/05/09 メディア: 新書 購入: 1人 クリック: 2回 この商品を含むブログ (2件) を見る 鹿鳴館そのものの名前は聞い…

「明治裏面史(上」伊藤痴遊

渋沢栄一のいとこが近所に住んでいた縁で師事し、その縁で自由民権運動に参加、自由党に所属していたよー、というご身分のジャーナリストの方のようですが。正直キリスト教に関してべらべら語っていたりとわりとどうでも良いことでしか感情を露にせず(本筋…

「明治の憲法」岩波ブックレット 日本近代史3、江村栄一

明治の憲法 (岩波ブックレット―シリーズ「日本近代史」) 作者: 江村栄一 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 1992/06/19 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る まあとりあえず、明治政府が特に憲法も議会も作りたくなかった、というのは地味に知られ…

「鹿鳴館」岩波ブックレット 日本近代史2、飛鳥井雅道

鹿鳴館 (岩波ブックレット―シリーズ「日本近代史」) 作者: 飛鳥井雅道 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 1992/07/20 メディア: 単行本 購入: 3人 クリック: 6回 この商品を含むブログ (1件) を見る そういえばこの前に読んでいた中では鹿鳴館はそれそのも…