2011-05-01から1ヶ月間の記事一覧

「東京メトロのひみつ」PHP研究所/協力・東京メトロ

東京メトロのひみつ作者: 東京メトロ,東京地下鉄=,PHP研究所,ピーエイチピー研究所=出版社/メーカー: PHP研究所発売日: 2011/02メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 51回この商品を含むブログ (2件) を見るまあうん、さすがにそろそろ地下鉄本に関して飽き…

『食彩の王国』#184 茗荷

ミョウガ−Wikipedia 宿屋の主人が大金を持った客に、その金のことを忘れさせよーと大量に食わせるという落語かなんかがちょっと有名なんではないのかと思うんですが(しかしどこで聞いたんだか思い出せない、実際知ってる人がぽちぽちいるのに)。 …

『美の巨人たち』シャガール「彼女をめぐって」(フランス)

マルク・シャガール−Wikipedia (1887.07/07−1985.03/28) 二つの愛の間に揺れて、とゆーてたので、「この、ただでさえ恋人の親友として出会って、長距離というよりか置き去りにしていたというのに再会して快く自分を迎え入れ…

「戦中ロンドン日本語学校」大庭定男

誰か適当なところでちょっとくらい止めろっていうか、いくらなんでもこうまで日本への愛にだだ溢れた教官さん(多分一番偉い)はどうかと思うというか。えー、そもそもなんの本かと言いますと、「対日」に備えて兵士に日本語を教えた学校の本です。 そしてピ…

「勝者の混迷(上」ローマ人の物語6、塩野七生

ローマの地を、他者に開こうとして(最終的に市民にまで反対されたのはここだよね)、殺されてしまった二人の兄弟を皮切りに、対外的な問題は解消されつつある時代の内側からの混迷を扱ったこの巻(上下巻ですが)。 要するに問題の根っこは「戦争」を義務と…

『世界遺産』#548 リヴァプール 海商都市(イギリス)

リヴァプール−Wikipedia 近年ビートルズという世界的に有名な音楽グループを排出し。 過去にはアフリカとの奴隷貿易で発展したのだという複雑な過去を持つ土地。彼らは世界遺産(「負の世界遺産」の側面もあるのかな)となった今、その事実を見詰め…

「ハンニバル戦記(下」ローマ人の物語5、塩野七生

カルタゴ本国に踏み込む形でハンニバルを下し(しかし、ハンニバルさんの一生って一体なんだったんだろう、あれだけの能力を持ちながら)、ギリシャ人からの要請によって他国を侵すマケドニアに釘を差し。 いずれもそれ以前の寛容の方針を貫いたものの、ギリ…

『美の巨人たち』高村光雲「老猿」(日本)

高村光雲−Wikipedia (1852.03/08−1934.10/10) 最高の腕といい根性を持つ(かなりいくつかの意味で)元仏師さんで。 明治の「廃仏毀釈」により仏像の需要が減り、食べていけないところまで追い詰められたので西洋美術でもなん…

「ハンニバル戦記(中」ローマ人の物語4、塩野七生

ローマの宿敵(というか、むしろ父ハミルカルさんとハンニバルさんのせいでそうなったというか)であるカルタゴの地を飛び出て、現代のスペインの地で結構上手くやっていたハンニバルさんは(叔父さんは殺されちゃってますが)、なんでまたそんなローマに対…

『美の巨人たち』アルフレッド・ウォリス「青い船」(イギリス)

アルフレッド・ウォリス (1855−1942) 生涯を漁師として過ごし、妻を亡くし70歳を過ぎてから独学で絵を書き始めたのだとゆう画家さんです。てゆーかもうそれは思い切り老後だよな、隠居の手慰みの絵描きだよな。 船の塗装用のペンキを使い、画材…

『世界遺産』#547 ヤヴォルとシフィドニツァの平和教会(ポーランド)

ヤヴォルとシフィドニツァの平和聖堂−Wikipedia ルターさんによる宗教改革ののち、宗教戦争が起こり(カソリックvsプロテスタント)。 それが終りました時に領主がその地の宗教を決めることになり、どっちかっつーとプロテスタントの多い土地なの…

「東京の地下鉄がわかる事典−読む・知る・愉しむ」青木栄一

ぶっちゃけて見た目に反して、というより一項目が多くても数ページという体裁の本にしてはずいぶん読みやすいというか、多分関東圏に住んでいて地下鉄も乗ったことあるよ、という程度(日常的な使用路線に関しては鉄オタク並みに理解出来たりするよね)で読…

「輸送船入門」大内建二

“日英戦時輸送船ロジスティックスの戦い”が副題、主に日本が戦争終結までどれだけボロく沈められたか、という話が前半。後半でドイツのUボートにどれだけしつこく付け狙われた、というところからそれを跳ね返すシステムを構築、戦後の船舶の技術にも貢献し…

『世界遺産』#546 ハーロン湾(ベトナム)

ハロン湾−Wikipedia 異民族が攻め入って来た時に龍が空から飛来して、翡翠を吐き。 それが大小3千もの小さな島々になったのだという伝承のある湾、漢字表記で“下龍湾”。そのまま、てゆーか、せっかく来たんだから直接戦ってってよー! という無茶…

『美の巨人たち』鶴岡政男「重い手」(日本)

鶴岡政男−Wikipedia (1907−1979) 、、、ネット上で生没年月日が確認出来ません、一個あったと思ったら娘さんでした。まあ紙媒体に頼ればどうということもないと思いますが。そしてWiki君の項目も未完成っつーか本文一行です。 一言で…

「「独り残った先駆け馬丁」亭の密会」警視リチャード・ジュリー7、マーサ・グライムズ

この話の中で印象に残ったのは多分目撃者なのだろう(見たのか見てないのかはっきりしてない気がする、犯行時に近くにいて、犯人が見た人物ってことかな)華やかな存在感を誇る女性の姉で、しかし、彼女と事件の位置関係からして、どうも彼女の語りでページ…

『世界遺産』#545 プエブロ・デ・タオス(アメリカ合衆国)

タオス・プエブロ−Wikipedia 周囲の土地が次々と侵略者たちの手に落ちる中。 一言で言うと、水がなかったから利用価値なかったんだよん、という理由で侵略者たちの手を免れた土地であり、もともとはドアがなく天井から出入りしたんだよん、ドアは近…

「昭和八年 澁谷驛」宮脇俊三

大雑把に昭和一桁生まれ、でいいんだっけ? まあ、大正と昭和の狭間のような時期に生まれた方の渋谷駅(概ねこの駅関係の沿線に住んでらしたみたいですね、ちょっとわかりにくかったけど、お父さんが国会議員だったって認識でいいのかな?)を中心にしたかつ…

『美の巨人たち』谷 文晁「富士山図屏風」(日本)

谷文晁−Wikipedia (1763.10/15−1841.01/06) ワイロ政治を行っていたのだという田沼意次氏(でも海外では再評価されたりもしてます)とセットで語られる、倹約令“寛政の改革”で知られる松平定信さんのお抱え絵師。言っちゃ悪…

「日英同盟−同盟の選択と国家の盛衰」平間洋一

少なくとも、かつて同盟してた国と戦争にまで至ったんだから中国はよくないよ! というのは日英同盟の本で語るべきではないよーな気はしました(日本とイギリスのことはベタ褒めです)、あと、海運国は周囲が海だから高い見識があるというのは日本の不明っぷ…

『失われた文明 インカ・マヤ』3、密林が生んだ二千年の王国

南米の雨が少ない密林の文明で、彼らの水を得ようとする努力は涙ぐましいものがあり、それは自然と都市のサイズの発展を妨げることとなり。てか、密林なのに雨が少ないんだね、地下水でもって樹木が繁栄してるってことなのか、それとも単に水捌けが悪くて水…

「人口論」マルサス

正直こう、最後の最後に至るまでかなり陰鬱な内容だなぁ、と思っていたんですが、ああ、そういう本なのか。最後の最後で意外と前向き真意がわかる構造ってw とはいえまあ、一つの意見を論破するのにもねちねちねちねちじとじとじとじとと非常にうっとおしく…

『食彩の王国』#183 ワタリガニ

ガザミ−Wikipedia 甲羅が15cmにもなる大型のカニで黄褐色、足は青みがかってるそーですね。 つーか、上の“カザミ”がワタリガニって認識でいいと思うんですが、、、ワタニガニ科っつーのもあるのがちょっと引っ掛かりますねぇ; ただまあ、「昔…

「戦闘機「隼」−昭和の名機その栄光と悲劇」碇義朗

飛行機に関る人間て皆そんなか! と突っ込みたくなってしまうようなそんな本でしたがぁ、多分この筆者さんが他にも戦闘機関係の本を書いているからってだけですよねー、気付いたら日本が戦争に負けてたって状況になっちゃってるのは。 ええ、なに?! 寝耳に…

『食彩の王国』#182 ニジマス

ニジマス−Wikipedia サケ科の淡水魚で北米からの外来種。 全身に黒い斑点があり、繁殖期のオスが光沢を帯びると虹色に輝く、ということで“ニジマス”。太平洋東岸(アラスカ、カナダ、アメリカ)とカムチャツカ半島を原産国とする魚で、日本には昭和…

「ハンニバル戦記(上」ローマ人の物語3、塩野七生

基本的にこの巻では対カタルゴ(大雑把に北アフリカ辺りの都市国家)戦である“ポエニ戦役”の第1弾が主に取り扱われていたわけですが。 ぶっちゃけて、あとちょっとでハンニバルさんが出てくるよ!! という前哨戦のようなものかと理解してみたんですがどう…

『美の巨人たち』安井曾太郎「婦人像」

安井曾太郎−Wikipedia (1888.05/17−1955.12/14) 商家の息子に生まれて商業高校に行ったものの、中途退学で聖護院洋画研究所(のち関西美術院)とゆーところに入学。“デッサンの天才”と呼ばれフランスに留学、今までの写実主…

「ローマは一日にして成らず(下」ローマ人の物語2、塩野七生

基本的に、対外的には戦いの主流がエトルリア人(そもそもの併合政策のきっかけになったザビーニ族の次に同化された民族でもありますね)からサムニウム族(山岳民族でゲリラ戦法で、正直ローマ側は舐めていたわけですが、相性の問題なのかめちゃくちゃ強か…

『美の巨人たち』ウジェーヌ・アッジェ/巴里の街角(フランス)

ウジェーヌ・アッジェ−Wikipedia (1857.02/12−1927.08/04) 5歳だか6歳で孤児になって叔父に引き取られ、役者を目指すようになりますが泣かず飛ばず、じきに子持ちの売れっ子女優と結婚、その後役者を辞め画家を志し絵を描…

「ローマは一日にして成らず(上」ローマ人の物語1、塩野七生

正直、一体これで何度目の読み直しだったのか自体を失念してしまったというか、覚えていないのですが、興味がないわけでも(古代、あと宗教史が少し前までのメインでしたし、そう外れてはいないよね、ドンピシャではなくても)、面白くないわけでも(読みや…