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浄土真宗はなぜ日本でいちばん多いのか (幻冬舎新書) 作者: 島田裕巳 出版社/メーカー: 幻冬舎 発売日: 2012/02/29 メディア: 新書 購入: 5人 クリック: 85回 この商品を含むブログ (23件) を見る 正直これ自体が現代を志向しているタイトルに見えたのであん…
平安後期に摂政関白の制度に限界が来て(いい加減に藤原氏の専横に嫌気が差した、と説明されてますが、それで上手く回ってたら付け込む隙はないわけだしね、弱体化したので逆転されたっていう認識のほうが自然かも)、院政という若干特殊、というより遠回り…
大雑把に北条氏の権力構造に関してを語る、という体裁だった気がするんですが、読み終わってから北条義時と北条時宗以外の印象が残ってる人がいるんでしょうかね、これ、特に面白かったのが義時さんでした、アクの少ない感じに描かれてまして、その解釈に関…
まあ水戸学が教育勅語と結びついていると言われ(そこまでは純然たる事実なんだろうとは思う、全く同じではないにしろ)、そして実際の日本が辿った歴史と教育勅語を思い浮かべ、水戸学を絶賛した人たちを考えればまあ、うん、インテリ勢が嫌い抜くところま…
そもそもなんで遣唐使の本を手に取ったのかの記憶がないのですが、とりあえず図書館に並んでいたからだったような気もします、で、わりと面白かったというか、今まで北九州(必ずこの地が中継ルートになるようです)に頼っていた技術関係の交流に関しても、…
私はこの本を主に戦国時代、というより、応仁の乱以降の京都の様子を知る目的で主に読んでいたんですが、そういえば著者さんの主題というか主張していた中にかつて祇園祭は庶民と政治権力との対立の歴史であった、という話が(紙芝居だっけかな? あと映画だ…
そもそも柳田國男に対しての特に感慨がないというか、民俗学への興味が薄いところがあるのですが(全く読まないわけでもないけどねー、多分この本の中でも触れていた類型化、キャラクター化が肌に合わないんだと思う)、どちらかというと柳田氏が妖怪を愛し…
サブタイトルを見るとわかるし、ちゃんと断ってくれてるからいいのですが、平安時代をまるっと中世に入れているのはだいぶ珍しいのでちょっとびっくり。というか、平安とそれ以前の時代を分断するほうに違和感があるのかも。だいたい平安時代の後期くらいか…
ここで出てきた街道というのを少し掴みかねていたんですが、本の後半で出てくる東海道と、前半で回っていた土地は結局鎌倉街道と呼ばれる道でつながっていた辺りの地域ということになるのかな。が、古道としても大動脈で、江戸時代にも結局継承された東海道…
あなたの知らない空海と真言宗 (歴史新書) 作者: 山折哲雄 出版社/メーカー: 洋泉社 発売日: 2013/08/06 メディア: 新書 この商品を含むブログ (2件) を見る そもそも最近まで「弘法大師」と「空海」を分離して捉えていたような体たらくなんですが(よくよく…
あなたの知らない法然と浄土宗 (歴史新書) 作者: 山折哲雄 出版社/メーカー: 洋泉社 発売日: 2013/10/05 メディア: 新書 この商品を含むブログ (7件) を見る 読書メーターを見ても地味だ地味だー、と言われていたんですが、なんだろう確かに、でも、この人の…
このタイトルになっているのが小石川養生所で、触れた時点で「暴れん坊将軍と大岡越前の時代の貧民救済のための無料診療所?」ということを友人に言われたのですが、正直これにもドラマが存在したなぁ、という程度の記憶しかなく、だいぶ酷いことになってい…
とりあえずこの前後に似た系統の本を読んでいたのでどれがなにかよくわからないところがあるんですが、野武士ってこの本か、多分同じ著者さんの本で見てこちらにも出ていたのではないかと思うのですが、正直見たことはあったんですよ、仕官していない武士の…
まあ、中世文書をがばがばがばがば読んでいて特に面白くないこともなかったんですが面白いようなことも特になかったです、というかこれ、なんかの講義のテキストみたいなものですよね多分…。例えばまあ裏紙に文書を書いていくことがあってその場合に「どちら…
少なくとも中世の頃に金属が一般的に流通していたことは間違いないんですが、いくつかなりと遺跡も記録も残っているしね、ただ、その主流が鉄ともなってしまうと修繕やリサイクルが可能なことが最大の特徴なのでほぼほぼ回収されてしまい、いつ頃使用され始…
もっと知りたい茨城県の歴史 (歴史新書) 作者: 小和田哲男 出版社/メーカー: 洋泉社 発売日: 2015/01/09 メディア: 新書 この商品を含むブログを見る この前にたまたま同じレーベルの宮城県の本を読んでいたんですが、あー、なんとなく交通の要所としての共…
様々な鍛冶関係の資料の中からその道具を再現し、実際のところはどのような形状だったのかそれが理に適っているのか、というところを検証した本で、神奈川大学が関わってはいるものの書いておられるのも検証しているのも技術屋の方という内容。で、すごくざ…
そもそも修験道が鉱山開拓をしていたんだよ、ということすらところによっては証拠のない疑問視扱いされていたり、全く触れられていないことなどもあったのですが、これだけ各地で明言されている分量があるのならばもう普通に認めてもいいよね?! という気持…
邪馬台国と「鉄の道」 (歴史新書y) 作者: 小路田泰直 出版社/メーカー: 洋泉社 発売日: 2011/04/06 メディア: 新書 クリック: 5回 この商品を含むブログ (1件) を見る 主に良いところを挙げて行きますと日本と大陸が交易をしていたのならば日本からも輸出さ…
あなたの知らない茨城県の歴史 (歴史新書) 作者: 山本博文 出版社/メーカー: 洋泉社 発売日: 2012/11/06 メディア: 新書 この商品を含むブログを見る この前に多分同じようなチームで作っているのだろう「江戸300藩」のシリーズや、水戸藩単体の本を読ん…
荘園絵図が語る古代・中世 (日本史リブレット) 作者: 藤田裕嗣 出版社/メーカー: 山川出版社 発売日: 2009/02 メディア: 単行本 クリック: 4回 この商品を含むブログ (1件) を見る 個人的には荘園の形成とその影響のようなものを知りたかったのですが、これ…
足利義満―法皇への夢を追った華麗な生涯 (日本史リブレット人) 作者: 伊藤喜良 出版社/メーカー: 山川出版社 発売日: 2010/12 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (3件) を見る 足利将軍って正直この三代将軍と初代の足利尊氏くらいしか知らない、でもそ…
この本の著者の人はなんと言えばいいんだろう、なんかちょっとこう、うーん、扱いジャンルが広くて正直テーマごとが深いとは言いがたいんだけども信頼している人の一人です、なんかね、扱い方が教科書にいい意味で近くて誠実な気がするんだよね。ちょっとそ…
特に面白かったのが「掛仏」という神社に飾られた仏の像と(多分鏡から発展したんじゃないかなー、ということが解説されてましたが、まあ、技術的な観点から述べられてるんだろうね)、東大寺が二度目に燃えたあとに大勧進になった重源やら栄西などの行動が…
今手元に続篇のほうがあるんですが、えーと、昭和51年に初版か、ただ、そもそもこれ自体が亡きお父さんの残した遺稿みたいなことを言っていたので内容そのものにはこの時期は特に関係がないのかな。さすがに平成15年に第三版を重ねていてここまで古い体…
前にまとめて読んでいた『日本の美術』の彫像関係の古いシリーズに続けて2種類めかな(著者さんは違ったものの、情報などは合わせていたようだったので)、で、そちらのシリーズでは「定朝」という人物を最初の仏師として紹介して、そこからの系譜として円…
まあ正直ざっくり怪異(最近出た本当に「怪異」とタイトルに入ってる本、怪異の社会学だっけ? 中世か室町時代の本ですが)の本を読もうとしてなぜか間違って借りてしまったような体たらくなんですが、別に読めないということはないです。というか、中世に関…
もっと知りたい茨城県の歴史 (歴史新書) 作者: 小和田哲男 出版社/メーカー: 洋泉社 発売日: 2015/01/09 メディア: 新書 この商品を含むブログを見る 今の時点でこのレーベルで宮城県で2冊、茨城県を2冊と読んできているところなんですが、宮城県は「あな…
そういえば前に友人と話していたことがあるのですが製鉄(まあ総称ではないらしいんだけども、一番わかりやすいのがこれだしこの本ではこう統一されていたので)関係の技術のことを基本的に全て「たたら」と呼ぶのだと言ったらなんでまた一体?! ということ…
戦国時代の本を読んでいると最近(少し昔はあんまり存在を認識されていなかったようですが)、かなりのエンカウント率を誇る法華宗は前々から興味があったんですがそもそも「日蓮宗/法華宗」の呼び別け方が曖昧でよくわからず、なにか明確な基準があるのだ…