2011-04-01から1ヶ月間の記事一覧

『世界遺産』#539 アイット−ベン−ハドゥの集落(モロッコ)

アイット-ベン-ハドゥの集落−Wikipedia 過去の交易で栄えたベルベル族の一家が築いたのだという。 交易が途絶えたあとも、その中継地に残る、要塞のように囲まれた土の都市。 日干し煉瓦っちゅーのもわりと有名ですが、“槌突き煉瓦”と番組では呼ば…

「メキシコ」目で見る世界の国々6、R・F・ヘイル

北米大陸のアラスカ半島を覗いた国土の4分の1、ということになると、あー、正直イメージよりも大きいな、というか、アメリカにテキサス分捕られてなかったらアメリカ、カナダで北米大陸の印象が占められるってこともなかったような気もしないでもなく(カ…

「日本の私鉄6 営団地下鉄」カラーブックス・第1シリーズ、大塚和之

まあぶっちゃけると、今の私の知識量では(そのうちなんとかなるような気がしてしまうのもなんか複雑; 要するに車両ごとの来歴が前もってわかってればぽんと単体で出されても面白く読めるのかもしれないなぁと)、車両を語られたところで特に楽しいとかそう…

『美の巨人たち』ベルト・モリゾ/桜桃の木(フランス)

ベルト・モリゾ−Wikipedia (1841.01/14−1895.03/02) 当時すでに巨匠だった、マネの女弟子でありそのモデルでもある美しい女流画家。 マネとの仲を噂されるよーなこともあったそうなんですが、さて実際のところどうなんでしょ…

『その時歴史が動いた』日本ミステリー誕生−江戸川乱歩・大衆文化との格闘

江戸川乱歩−Wikipedia 1894.10/21−1965.07/28 日本初のミステリ作家になりたいな、とかゆって「エドガー・アラン・ポー」のもじりってわりにはいい感じの名前だと思うわけですが。センスがあるのか相手が良かったのか、でもこ…

『世界遺産』#538 古代都市ウシュマル(メキシコ)

ウシュマル−Wikipedia 紀元前700−1100(紀元前は数字が大きいほうが時代が古いんだよな、面倒くせぇ)頃に作られたマヤ文明の主要な遺跡の一つ。 ウシュマルというのか“オシュ=マハアル”(古いマヤ語なので発音は推定)、「三度にわたって…

『美の巨人たち』織田有楽斎 国宝茶室/如庵(日本)

織田長益−Wikipedia (1547−1622.01/24) 特殊な空間認識で作られた茶室を作った建築士。in戦国時代 茶人ってカテゴリでいいのか?! と我ながら思わないでもないんですが、てゆーか番組では思いきりよく建築家の括りで扱われてた…

「アラブ・ムスリムの日常生活−ヨルダン村落滞在期」清水芳見

どちらかといえばまあ、ヨルダン“の”本が読みたかったというのは置いといて。 中東で唯一平穏を保っていると前々から聞いていたので位置関係を正確に把握しようと地図を開いて閉じました、り、立地が良いということではないんですね、なんというど真ん中、び…

「日本の私鉄 京王電鉄」朝日新聞社、広岡 友紀

多分≪日本の私鉄≫というとカラーブックスから出てるものが一番ボリュームがあるのではないかと思いますが(なので暫定的に出版社を入れてみました、わかりにくいしね、カラーブックスが3つもシリーズがあるww)、文章のボリュームとしてはこっちのほうが…

『美の巨人たち』ウジェーヌ・ドラクロワ/アルジェの女たち(フランス)

ウジェーヌ・ドラクロワ−Wikipedia (1798.04/26−1863.08/13) 19世紀のロマン主義っつーとこの代表者さんだそーで。 ロマン主義、もしくはロマン派というのはなんか“異国的”だったり遠かったり神秘的だったれ内面的だったり…

「「跳ね鹿」亭のひそかな誘惑」警視リチャード・ジュリー6、マーサ・グライムズ

いつものように雑然とした事件背景(とどう贔屓目に見ても事件にさして比重があるとは言えないただの関係者諸々、面白いからいいけど、というより、、、ひょっとしたら、ぎりぎりまで事件に関係あるかないか隠すためにわざとやってる気も...orz)(逆に、作…

『世界遺産』#537 モルドヴァ地方の教会群(ルーマニア)

モルダヴィア−Wikipedia もともとモルダヴィア(Moldavia)というほうが一般的、という西洋的なのかな? モルドヴァ(Moldova)というのはルーマニア語・モルドバ語なのだそうです、モルドバ共和国(さらにごめん、でも国名はこれが一番メジャー表…

『美の巨人たち』三上誠/灸点万華鏡(日本)

三上誠−美の巨人たち (1919.08/07−1972.01/16) 肺結核が死に至る病だったという時代、手術により肋骨を11本(全部で24本)失うという経験をし、常に死と隣りあわせで生きたという画家さん。 ≪灸点万華鏡≫ってのはどうも東洋医学に…

『美の巨人たち』ジョルジュ・ルオー/傷ついた道化師(フランス)

ジョルジュ・ルオー−Wikipedia (1871.05/21−1958.02/13) 太く荒々しいラインに、「宝石のような」と称された原色に近い色合い、ステンドグラス職人だった名残りだと言われてますが、イコンにも似てるよねー、アレ(キリスト…

『世界遺産』#536 九寨溝の自然景観と歴史地(中国)

九寨溝−Wikipedia てか、石灰岩質の溶け込んだ水辺ってホントに世界遺産では多いよなぁ、、、土地は風雨で削られ奇妙な形になり、石灰質が側にあるものに付着しさまざまな天然のモニュメントを作り、水は美しい水色になるからなのでしょうが。 ぶっ…

「日本の地下鉄」和久田康雄

1987年発行です、ごめんなさい、「半蔵門線は我々が生まれた頃からあるよ?」と友人に言われたので、なにもこんなところで年齢をバラすこともないんですが、11号線である現在のメトロ半蔵門線までが存在していて、7号線であるメトロ南北線が後回し、…

「南北戦争・再建の時代−ひとつの黒人開放運動史」本田創造

著者さんが「この本は南北戦争や黒人開放運動の公平な通史ではないよ」と書いてまして、初めて読むのにはどうかな、と思わないでもなかったのですが。 まあ、人間として公平ならばいいんじゃないでしょうか、でもやっぱりちょっと前半読みにくかったです、事…

『美の巨人たち』福沢一郎/他人の恋(日本)

福沢一郎−Wikipedia (1898.01/18−1992.10/16) シュールレアリズムってのは“わけわかんねぇ”という趣旨じゃなかったというのが正直なところです、正直なところっていうか、怒られてもしょうがないようなレベルなんですがかな…

『美の巨人たち』岸田劉生/道路と土手と塀(日本)

岸田劉生−Wikipedia (1891.06/23−1929.12/20) 大正〜昭和初期くらいの画家さんだそーで、つまり戦前っつーか近代ですね。 わりと激しい方だったとのことで、「自然をそのまま忠実に描く」か「感じたままを描く」という間で揺…

『世界遺産』#535 サラマンカ旧市街(スペイン)

サラマンカの旧市街−Wikipedia 最盛期にはありとあらゆる学問がここに集結し、むしろここから主導の文化を作り上げるまでになり。「知識を欲する者はサラマンカへ行け」と言われたほどの学園都市だったようですが、、、聞いたこともないのは自分が…

「やきもち焼きの土器つくり」クロード.レヴィ=ストロース

基本的にとりあえず、非常に卑近な例というか、動物を中心に話を進めてくれているのでその時点時点でなにを語っているのかがわからないということはないんですが。しかし大まかに大意を掴もうとするとほとんど不可能にも関わらず、最終的な結論はやっぱりわ…

「オスマン帝国−イスラム世界の“柔らかい専制”」鈴木董

近代以降のトルコの、まあ、民族的な祖先である“オスマン帝国”の本。 一言で言うと帝国です、巨大帝国、ローマよりも広いんだっけ少し負けてたんだっけ? まあ、規模的には似たようなもので緩やかなシステムと巨大な軍事力でもってつながり、各文化各民族を…

『美の巨人たち』エッシャー/版画の画廊(オランダ)

マウリッツ・エッシャー−Wikipedia (1898.06/17−1972.03/27) 奇妙な騙し絵をで有名な人で、日本人には結構ファンが多く時々特別展が開かれていたりしますね。 一番有名なのは“延々と階段上がり続けてるよこの人たち?!”みた…

『世界遺産』#534 オルホン渓谷の文化的景観(モンゴル)

オルホン渓谷−Wikipedia 地域ぐるみ、というと他に日本の京都が思い浮かびますし。 その遺跡に複数の物(民族もしくは文化が違うものも含め)が同時に登録されている、というのもいくらかこの番組で紹介されていたように思いますが、この回は正直ち…

「カンボジア絹絣の世界−アンコールの森によみがえる村」森本喜久男

かなり読み進むまで私、この著者の方が男性だと気付かなかったのですが。 ええとまあ、生涯の後半生を“カンボジアの絹絣”に事実上捧げて来られたもと京都の織物師の方らしく、「絣」というのはそもそも布に模様をつける場合、糸を染めるのか布を染めるのか、…

『世界遺産』#533 ヒエラポリスとパムッカレ(トルコ)

ヒエラポリス-パムッカレ−Wikipedia ローマ帝国の時代に貴族の別荘地として発展した都市の遺跡。 かなりミネラル分が多い(鉱水、軟水はミネラルが少ない水)温泉が湧いていて、どのくらいミネラル分が多いかというとこんこんと湧き出て続けて丘を…