国際関係史

『インサイド9/11』#4 エンド・ゲーム

国防省に(あの五角形の建物ですね、可愛い)三機目の旅客機が突っ込み、ツイン・タワーのサウス・タワーが崩れ、じきにノース・タワーも崩れると悟った消防士たちや避難者たちは、、、ええと、なんで生き残ったんでしょうか、6階まで階段がなんとか残って…

『インサイド9/11』#3 ゼロ・アワー

2001年9月11日(なんでも夏休みが終わってからのほうが混乱があっていいだろうとの日程)、貿易センタービルのツイン・タワーのそれぞれに、一機ずつの飛行機が突っ込んだというテロ行為までが語られ、その後のことは多分4話に。 幾人かがチェックに…

『インサイド9/11』#2 カウント・ダウン

すごく正直、、、こういう言い方をするのは本当になんなのですが、面白かったです、いや、計画してるのがテロリズム行為だってことはちゃんとわかってるし、その後の結果だって多少なりと見てはいるんですが、準備自体は微笑ましいんだよなぁ。 そして、私は…

『インサイド9/11』#1 オサマ・ライジング

んーと、とりあえず真偽のほどはよくわからないんですが、一つだけ普通に気になったのが「イスラエル本体は狙わないんですか?」ということなんですが、うん、実際にアメリカのユダヤ人集会(ちょっと過激派、しかし殺されるほど偏ってもなかったような?)…

「戦場の現在(いま)−戦闘地域の最前線をゆく」加藤健二郎

まあ、日本人でこの手の、“現在”の戦場の本を書いている人というのは、それが職業である自衛官の本(は仕方のない諸事情により大変少ないわけですし、イラク関係はぽちぽちありましたね)でもなければ多少変わっているというか、著者さん本人が多かれ少なか…

「戦場でメシを食う」佐藤和孝

なんでもまあ、カメラ機材を取材地の真っ只中で取られてしまったことが「書く」きっかけだったということなので、そのせいなのか最初のほうは若干読みにくいんですが(そのまま書き出しているようなんですが、やっぱり見当が付かないんですよ、状況が)(そ…

「武装解除−紛争屋が見た世界」伊勢崎賢治

別にそれが悪いとは言わないんですが(だってそのくらいの精神的メリットくらいあってもいいよなぁ)、少し離れて乾いた視点の“東チモール”は読みやすかったんですが「僕の県」「僕の」と頻発する“シレラレオネ”は些か読みにくく。 (だって前の章で非難して…

「国際人道法」モーリス・トレッリ

一言で言うと“国際人道法そのもの”を詳細に紹介した本です。 うん、各項目に多少の歴史的な関係や記述はあるんですが、「これこれこういうこと」を禁止し、しかし「これは例外」ということを細かく細かく規定していった本で。要するにいっくら戦争だってルー…

『その時歴史が動いた』国際連合加盟〜重光葵 日本から世界へのメッセージ〜

とりあえずよく考えたら日本と他国の関係はこの番組でも取り上げていた、吉田茂さんのサンフランシスコ講和条約(日本の地位回復)で概ね回復しており、ソ連に国際連合の加盟に反対された理由も概ね「アメリカの子分だからー」というだけですし。 ある意味、…

『核クライシス』第2集「核兵器開発は防げるか・IAEA査察官 攻防の記録」

なんでもウラン濃縮が90%になると核兵器が造れるそうで、そして約10%くらいで充分発電にはコトが足りるわけで、その数値の差としてはそれなりのものがあるとはいえ、技術的に壁があるわけではなく。 濃縮を繰り返せば濃度は濃くなっていく、というのが…

『核クライシス』第1集「都市を襲う核攻撃・地表爆発と高度爆発」

高いところで核が爆発すると電磁パルスによってインターネット回線を通じて離れたところにあるコンピュータまで破壊されてしまう。低いところ、高層都市で核が爆発するとビルによって衝撃波が乱反射を起こし、昔実際に長崎と広島に落とされた時代の数倍から…

「国連広報官−国際機関からの証言」吉田康彦

基本的にはある程度以上の規模の国には外交エリートとでも言うような人たちがいまして、この人たちが概ね国際関係機関などから専門家として外交を引っ張っていき国との連携を計り、それはまあ、国が支援し送り込むという形で行われるわけですが。 日本人で活…

「人間の安全保障」アマルティア・セン

私が欧州に関してほとんど知識がないのは、私が生まれつきに(多分遺伝)組織化硬直化したものを理解することが出来にくいという個人的な事情に寄るのですが、それでもまあ、一旦入ってしまうと中の“ルール”によって判断することは避けがたく。 なんというか…

「国連改革−「幻想」と「否定論」を超えて」吉田康彦

読むたびにテイストが全く違う国連の本、5冊目。 2003年の出版ですが、わりと常任理事国入りに関しては興味が薄いらしく、むしろ日本の世論が極端だよなぁ、と遠くから眺めているような風情です。事務総長の言い分に反することを絶対視し、それに逆らう…

「国際連合−その光と影」明石康

国際連合の本、、、何冊目か忘れた、基本的に国連に深く関わった明石さんの本のいいところは少しでも世界情勢に興味があれば「面白い」内容になっていることかと思うんですが、その分ちょっと多面性に欠け、とはいえ人道的には問題ないかなと。 (国連が正義…

「カラシニコフ(2」松本仁一

もともと著者さんご当人がアフリカと中東専門のジャーナリストの方とのことで(しかし、あの偽造カラシニコフの村の取材とか、本当に日本で流れてるんでしょうか;)、この『カラシニコフ』もその地域を扱った1巻のみの予定だったようなのですが。 あの本を…

「カラシニコフ(1」松本仁一

正直有用な武器なんてものは“彼”が開発しなくとも、いつか誰かの手で世に出たのではないのかな、とも思わないでもないですし、ある意味で銃の構造において「隙間を大きく開ける(ことによって作動障害を起こさせない)」という完全に意表を突いたやり方は、…

「最新中東事情」丸山徹

“特派員の見た五〇〇日”がサブタイで、もともと現地記者をしていた時期の前後で書いていた雑誌などの記事をまとめたものらしいんですが、文章が、というのではなくて内容心情的にすごく読みやすい本でした。中立を謳った本でもないんですけどね。 国は6国、…

「戦争と救済の文明史」井上忠男

“赤十字と国際人道法のなりたち”が副題、そもそも日本人て赤十字は好きだろうと思うんですが(ユネスコと似た文脈で)、国際人道法に関してはピンと来ないんじゃないのかと思うんですが実際に過去においても調印せず。現在は、まあしゃあないかと。 (さすが…

「国連新時代−オリーブと牙」外岡秀俊

1994年出版の国連の本で、今のところ他に2007年の本を読んでいるわけですが、日本の「常任理事国入り」の課題はこの頃からあったんですね。 2007年までの変化ときたら、ドイツとだけ組んでいたところが、インド、ブラジルとも(常任理事国のない…

「国際連合 軌跡と展望」明石康

やーん、この本欲しいぃw とか言ったらなんか誤解を招きそうですが、アフリカの内紛もソマリアもカンボジアも、歴代事務総長も(一人ずつが5年で再選も少なくない分少ないですね、今8代目?)ちゃんと載ってるし、アジェンダ21とかリオ宣言とか、オタワ・…

「NATO−変貌する地域安全保障」谷口長世

ええとまあ要するに、北米(アメリカ・カナダ)と欧州の安全保障制度のことで、ある程度有名になったのはいくつかの紛争に出張ってきてからと思いますが。 別にNATO軍てのがいるわけじゃないよって今どうなんだっけか、この本の発行が2000年で、とり…

「なんかあるぞ!国連ボランティア」上田省造

“カンボジア選挙監視員の野次馬ノート”というのが副題、国連関係の本は今までえーと、3冊読んできていますがこの人はその末端。似たような活動範囲の“文民警察官”(日本の警官から選ばれて武器不携帯の人たちですが、今はないのかなぁ?)というのは初めて…

『クローズアップ現代』コソボ“独立”をめぐる攻防〜EU VS ロシア〜

コソボ地位問題−Wikipedia コソボってのは旧ユーゴスラヴィア方面(ふざけた言い方しなさんな)(しかし本気でこれで怒られる気がしない...orz)の自治区、、というかつい最近一方的に独立宣言してしまったのですが、これをEUが容認した、という…

「赤十字とアンリ・デュナン−戦争とヒューマニティの相剋」吹浦忠正

赤十字をナイチンゲールの作ったものだ、というふうに勘違いしている人はどうも現代にもいるらしいのですが、彼女は戦場での手当ては行ってはいたものの、それを組織化恒常化することには疑問を抱いていたらしく。 ただし、一度立ち上がった赤十字には尽力す…

「人道的介入−正義の武力行使はあるか」最上敏樹

とりあえず国連・安全保障理事会で裁可して送られるPKO(平和維持軍)はそもそもこの本で語られている“人道的介入”の例にはならないのだというのですが、それは曲がりなりにも国連が、国の主権よりも、上位とは言わないけど越えたところに存在しているか…

「国連の政治力学」北岡伸一

2007年の本で多分国連の本としてはピッチピチの最新版かなと、2004年くらいからの文章をまとめた本なのですが、まとめた時点での注釈も入ってます。しかし外交官で51歳の方が出てこられた時、若い若いと繰り返しておられたのでかなりのじじ様かと…