放送大学

『現代南アジアの政治’12』#6 インドにおける治安問題

大雑把に言うとテロリズムの回だったと思うんですが、年間800件(その前は千件)だったものが400件(イスラム過激派系)に減ったら確かにほっとしてもいいけど、まだ安全とは言い切れないって、年間民間人が40人以上死んでるよ! と言いたくて仕方な…

『現代南アジアの政治’12』#5 国内政治とインド社会

どうもこの講義ってなかなか頭に入ってこないなー、と感じていたんですが、この回だいぶわかりやすかったですね。22の州が1960年代から何度かの改変を経て言語で分割されていること(なので州の公用語が制定されている、ということになるようです)。 …

『現代南アジアの政治’12』#4 インド民主主義の担い手

インドは今までにも何度か触れられているように「世界最大の民主主義国」(人口)と言われており、実際今まで15回の総選挙を経ており、手続き上は完全な民主主義国であるといえるのだけれど、果たして実態はどうかな、と言われて正直なところ、独裁主義的…

『現代南アジアの政治’12』#3 インドにおける民主主義と経済政策の展開

植民地型の経済体制からの脱却、一次産品を輸出しての工業製品の輸入という状態から抜け出すためには工業化が不可欠になる。なるほど。 そこで持ち出されたのが「ダムと給食」の問題、設備投資の結果が出るのは先で、まず食糧支援(給食無料化)が行われるべ…

『現代南アジアの政治’12』#2 現代インド政治の見取り図

“世界最大の民主主義の国”、2009年の第15次総選挙では7億人の有権者。 2000年以降、アメリカとの関係が好転しているので、アメリカのことを世界最古の民主主義、インドのことを世界最大の、などと会話を交わしているようです。最近はちょっと中国…

『現代南アジアの政治’12』#1 南アジア政治の見取り図

講義で扱うのは南アジア地域協力連合(SAARC)の8カ国、大雑把に言うと従来までの南アジアの括りにアフガニスタン付き。人口は約16億人で世界の約4分の1、そのわりには面積はそれほどでもなくて513平方kmで世界の約3.5%。 インドが国土面…

『都市環境デザイン論’10』#15 現代都市環境デザインの展望

個人的にこの講義全体をまとめるとあんまり主題としては語られてなかったんですがなんだかんだと「サスティナブルな」都市環境って部分だったんじゃないのかなぁ、と正直なところ、いや、クリチバとかホノルルとかそういう規模だと本当に専門の人が考え尽く…

『都市環境デザイン論’10』#14 マスターアーキテクト・マスタープランナー

パリの歴史を見ていても都市構築の文章を見ていても時々名前を聞くジョルジュ・オスマン氏なんですが、この方が知事をやっていたのが1853年~1870年まで、というところまでを確認してみて、あ、セーヌ県のなのか?! とちょっとびっくり。 今とは行…

『都市環境デザイン論’10』#13 設計者・コンサルタントの選定

要するに公共施設や、それに近い性質を持つ建物の設計はどのように人物に、どのようにして選ばれているのかな、という回だったんですが、横浜市民たちにされたというアンケートの反応は圧倒的に「コンペかコンベンション(会議や集会って意味なんですが、こ…

『都市環境デザイン論’10』#12 事業手法と都市環境デザイン

この回で出てきたのは仙台と鶴岡、えーと、東北地方の宮城県と山形県、それと四国の香川県の高松だったのですが、確か高松ってこの講義で前にも出てこなかったっけ? と思ったらやっぱり出てきてましたね、第1回。 他2つの都市はともかく、仙台は普通に知…

『都市環境デザイン論’10』#11 参加のまちづくりと都市環境デザイン

山形県鶴岡市は私立病院を中心市街地に建て替えるため、余った土地をどう利用するか、ということで市民からの意見を募った「とぼり広場」。 (これ、見てる時は気付かなかったんですが外濠ですかね? そとぼり。) ワークショップなどを中心に何度も意見を集…

『都市環境デザイン論’10』#10 多様性と回遊性の都市環境デザイン

ジェイムズ・A・スワンの「聖なる場所」14類型の分類というものがありまして。 墓所や霊園、先祖を埋葬する場所。浄めの場。癒しの場。聖なる植物や動物の場。石切場。天文観測所。聖堂、寺院。史跡。霊的に生まれかわる場所。神話や伝説の場所。ヴィジョ…

『都市環境デザイン論’10』#9 都市の空間演出装置と都市環境デザイン

交通史のほうから見ているといささか過剰に思える路面電車(次世代式はLRT、ライトレール・トランジット)の賛美なんですが、こと都市計画のほうから見ていくとわりと当然のことに思えるというか、この回にも富山の“ゆいレール”が登場したわけですが。 な…

『都市環境デザイン論’10』#8 水・緑と都市環境デザイン

アメリカのテキサス州のサンアントニアですとか、福岡県の柳川、前にも出てきましたブラジルの有名な環境都市であるクリティバ、同じくアメリカのポートランドなどの名前がつらつらと出てきて思うのは、交通政策と環境政策って別段別れてるわけでもないのか…

『都市環境デザイン論’10』#7 観光と都市環境デザイン

この講義の中でもで何度か触れられていた「回遊性/回遊路」と各種観光資源についての話だったのではないかな、というのが大まかな雑感なのですが。 東京ディズニーランドが日本にやって来る前の遊園地が全てディズニーランドの亜流であったかどうか、はとも…

『都市環境デザイン論’10』#6 交通と都市環境デザイン

長崎ってのは広島もそうだったんですが、どうも路面電車が戦争からの復興(というより原爆からの)のシンボルのような面があるらしくて、前に読んだことのある路面電車の本でもそれと触れられていたのですが、そもそも路面電車の凋落は戦後の資材不足とその…

『都市環境デザイン論’10』#5 少子高齢化と都市環境デザイン

この回のタイトルの「少子高齢化」と子どもの都市デザインへの参加ってのはむしろ逆の話題なのではないのかな、とちょっと思っていたんですが、あー、なるほど、子どもが育てにくい社会環境になることによって先進国の中でも出生率の低いほうのグループに含…

『都市環境デザイン論’10』#4 都市環境デザインと防災・復興

今までがわりと具体的な計画案が中心だったりしたので、ちょっと抽象的な回かな、という印象なんですが、まあ、防災に関してとか復興そのものに関してという話だとむしろ災害の特性に関してから語るべきものですし(一応そういう授業のも平行して見てるんで…

『都市環境デザイン論’10』#3 コンパクトシティと都市環境デザイン

まずいきなり城下町熊本の絵図とか出てきたんですが、なんでもコンパクトシティの概念に近い都市を、ということでこの回丸々一回を使ってかつて加藤清正が構築したという城下町が例に挙げられるということのようですw うーん、大雑把に(身分制によって)複…

『都市環境デザイン論’10』#2 サステイナブルシティと都市環境デザイン

ブルントラント委員会報告『我々の共通の未来』1987年。サスティナブル? と思ったら持続可能な社会か、これが目指すべき基本原則ってことになるんだろうなぁ。 EUではこれがエコシステム論、都市管理・包括政策、協力と連携の四つの原則があると言わ…

『都市環境デザイン論’10』#1 都市再生と都市環境デザイン

そもそも初っ端から出てきた香川県の高松市というところはなんでも瀬戸大橋(あと2つ橋あるんだよね)の開通によってそれまで本州と四国との交通要所を担っていた高松港の役割が劇的に軽減し、その時点で都市計画というものを考え直すことにしたのだとか。 …

『都市と防災’08』#15 これからの都市防災

基本的にこの講義では自然災害についてのみ取扱うものだと思い込んでいて、まあ実際14回(全15回ですね)までそれ以外のことが全然出てこなかったので、なんだよ、大規模な感染病なんかも一応範囲に入ってたのか?! と正直驚くしかなかったですね…。 S…

『都市と防災’08』#14 情報とコミュニケーション

正直この講義では初回の頃から普段から災害のことを考えることがどんなに大事なのか、ということを講師の人が延々と語り続けていたんですが、なんていうのかな、こんな講義をわざわざ選んで、14回まで進んだ時点である程度「選ばれた人間」の側に近いとい…

『都市と防災’08』#13 都市の復旧と復興

この回にゲストとして来ていたのは1999年9月の台湾集集(チイチイ)地震や、2004年のスマトラ沖の津波の被災地などに行っているという方だったんですが。 都市環境がむしろ災害のあとで拡大するよっていう実例がぽちぽち。 古くは1666年ロンド…

『都市と防災’08』#12 被害軽減のための事前準備

まずそもそも被害経験の対策というと先に被害に遭いそうな土地を避けて生活する、被害を防ぐための施設を作る(主に堤防だよね)、それと丈夫な建物に住む、などの方法があるのですが、経済的な事情などによりそうもならない時にソフト面で被害を軽減するよ…

『都市と防災’08』#11 都市の被害抑止対策

この回から14回までが第3部の【各論:都市防災上の取り組みと事例の紹介】。すでにされてきた説明の詳細や具体例について、という内容だと思うんですが。 まず構造物による被害抑止の話、危険に対して耐える構造物を作るということ。 このあとで日本の建築…

『都市と防災’08』#10 延焼火災とその対応

世界の著名な市街地大火の1位が1923年の関東大震災で34.71k㎡、2位が江戸の明暦3年(1657年)の28.79k㎡、これ「明暦の大火」だよな。それから1772年の明和9年、ひょっとして「振袖火事」かな? 大阪の享保9年(1724年)が…

『都市と防災’08』#9 火山災害とその対応

過去1万年内に噴火した、もしくは日常的に噴煙を上げているのが活火山ということなんですが(要するに1万年以上噴火したことがなくても、ということだよね)。正直、えらい長い期間のような、と思ってしまったんですが、地形の話をしているとわりと普通に…

『都市と防災’08』#8 進化する地震災害と被害相互の連鎖関係

多分私、この回の内容のようなことが聞きたくてこの授業全体を見ていたんじゃないかな、ということを思ったんですが、大雑把に言うと地震被害とその直接の原因のような部分と、民間に知られていたり語られていたことの(専門家との)齟齬というか。 例えば関…

『都市と防災’08』#7 地震と地震災害の基本

1700年からの被害者数のトップ10の1位が1923年の関東地震(被害の総称が関東大震災)、10位が1995年の兵庫県南部地震(阪神・淡路沖大震災)。 6位の1703年の元禄地震、8位の1855年の江戸地震が東京への被害。 津波被害が大きか…