2011-01-01から1年間の記事一覧

「歴史に好奇心」明治サイエンス事件帳 #3 幻の発見 新元素?ニッポニウム?

ええええ、脚気の原因に気付いた、という話はわりと有名で(よく聞くよね、むしろ玄米のが価値あるよ! というイメージの元じゃない?)、海軍ってことも兵隊に食べさせるために白米を用意したよ、ということまでばっちり聞いていますのに、その後、一笑され…

「歴史に好奇心」明治サイエンス事件帳 #2 千里眼事件 闇に消えた超能力

大雑把なところを知っているのは毎度のことではあるのですが、もう少しこうなんというか「暴かれて」終わったものだと勘違いしていました、そうか、もともとの被験者が立て続けに亡くなってしまったことで頓挫してしまったのか。。。 いや、だから正しい、と…

「歴史に好奇心」明治サイエンス事件帳 #1 ?こっくりさん?に挑んだ妖怪ハンター

全4回のシリーズ中、多分全部元ネタをなんかしらの形で聞いたことがあるらしい、と気付いて我ながらびっくりしているわけですが。まあ単に、この辺の時代が面白いから、という面もあるのかなぁ(文明に接したことによる揺れ戻しの時代、みたいなね)。 (そ…

『爆問学問』#15 斎藤環(精神医学)

“ひきこもりでセカイが開く時”がサブタイ。 わりとこう、サブカルチャー系の学者さんとして有名で大抵の場合評判が悪いない要因として「私も病人です」と言い切ってしまったりとか、患者さんの自助サークルを「私の娘」と言ったり、彼らが巣立つと「寂しいか…

『爆問学問』#14 上野川修一(腸管免疫学)

“人間は考える腸である”というのが回タイトルで。 まあ要するに腸の研究家さんなのだそうですが、人体を(動物も)研究する上で、まあぶっちゃけて比重がかなり大きく機能も多く、重要であることはわかっていたそうなのですがあまり研究がされていなかった分…

『爆笑問題のニッポンの教養』#13 辻惟雄(日本美術史)

“異形のモノに美は宿る”というサブタイだったわけですが。 なぜか画面がずーっと曾我蕭白だったのが気に掛かるというか、いや、伊藤若冲とか出てたけど(これは妥当か)、まああの人が一番異形描きっちゃあ異形ですが。この方、辻氏はさすがに30分8回分い…

『爆笑問題のニッポンの教養』#12 西成活裕(渋滞学)

“万物は渋滞する”というサブタイで、≪渋滞学≫というのはこの当の西成氏が作ってしまったそうですが。まあいいんじゃね? 一人しか語ってない学問名ってわりとあるらしいし、独特の手法で歴史やってて白川学って付けられた人もいるしなぁ(揶揄っす)。 まあ…

『爆笑問題のニッポンの教養』#11 福岡伸一(分子生物学者)

サブタイは“生物が生物である理由(わけ)”なのですが。 もともとこの区分はいろいろ言われてまして、多分私の好きなSF作家アシモフのが一番ややこしいんじゃないですかね、すげぇ端的にいうと「ウイルスどうするよ?」ということになりますわけで、ウイル…

『ゾンビの真実』

まあ、なにを見てるんだよと思わないでもないんですが、とりあえず≪ナショナル・ジオグラフィック≫だし無料だし、みたいな観点だったんですが。ハイチのブードゥーに関しての話はいまいちかなぁ、まあ正直キリスト教のほうが進んでると言いたげだったんです…

『爆笑問題のニッポンの教養』#10 佐藤勝彦(宇宙物理学)

サブタイは“タイムマシンは宇宙の扉を開く”。 タイムマシンは可能なのか不可能なのか、という話になると、出来るとしても多分まだちょっと先ね、というか現行の技術ではかなり無理っぽいのですが。なにが必要なのかというと「速さ」ということになるそうです…

『爆笑問題のニッポンの教養』#9 石黒浩(知能ロボット学)

サブタイトルは“ロボットに人間を感じる時・・・”。 多分世界で一番のヒューマノイド・ロボットを作っておいでの学者さんが一体なにをテーマにしておいでかというと「心なんてプログラムしてないのになんか皆感じるって言うんだよねー」ということみたいですよ…

『爆笑問題のニッポンの教養』#5 田沼靖一(生化学)

サブタイトルは“ヒトはなぜ死ぬのか?”。 なんというのかまあ一言で言うと生きているからですが、この回で話されていたのは事故や病気などの突発的な事情での死が主ではなく(細胞の事故は扱われてましたね、口の中の粘膜の細胞を採取して顕微鏡で見てました…

『爆笑問題のニッポンの教養』#4 山岸俊男(社会心理学)

サブタイは“人間は動物である。ただし…。”、てか、途中で録画切れました...orz (幸いリアルタイム放送の時に最初に見た回でもあるんですけどね。) 社会心理学なんて聞いてしまうと、アイザック・アシモフの≪ファウンデーション≫シリーズを思い出してしまう…

『爆笑問題のニッポンの教養』#3 井田茂(惑星科学)

サブタイトルは“宇宙人はどこにいるのか?”。 まあはっきり言ってこの回はほとんど脇目を振らない見事にそのままの回で、ちょこっと太田さんが余所に連れ出そうとしてみたもののいまいちの反応だったというか「いや面倒いし、妄想でどこにでも行けるんでここ…

『爆笑問題のニッポンの教養』#2 中沢新一(文化人類学)

サブタイトルは“現代の秘境は人間の‘こころ’だ”。 正直、なにがどうなっているかわからないうちに始まってなにがどうやって結論に至ったのかそれともそんなものが必要がないのかわかりませんが、あれだけ派手な内装なのに案外趣味いいな、というか、レポート…

『爆笑問題のニッポンの教養』#1 浅島誠(発生生物学)

サブタイは“命のかたちお見せします”でした、蛙飼ってイモリ飼って。 還暦の誕生日に作ってもらったイモリの銅像が持ってる卵が、なんか「ここから分離する寸前なんですよー」とにこにこ自慢してるんですけどわかんねぇ、というのが彼の人柄の全てを語ってい…

「この人この世界」ニッポン近代化遺産 #4 山林王の奇想の邸(やしき)―桑名、諸戸邸

借金から始まった(自立後)人生といい、成長後もばっちり締めるところは締めていたところといい、人生の終焉間際の水道敷設工事といい、起承転結が些か完璧すぎるような気はしないでもなく(んにゃ、教育や環境には前向きだったそうっすが)。 諸戸清六 (初…

「この人この世界」ニッポン近代化遺産 #3 閉ざされた銅の山、忘れられた島―別子銅山、四阪島

現在は閉鎖された銅山地域で、、、ああ、今も他で掘ってるのか。 前に『世界遺産』で石見銀山の番組を聞いた時にも思っていたんですが日本の鉱山って職人が管理しているというか、ある程度の健康被害を覚悟の上の高給取りだったようですね(西洋なんかだと児…

「この人この世界」ニッポン近代化遺産 #2 夢の総合開発プロジェクト―琵琶湖疎水

一言で言っても文章で語るにしても、まあ似たような内容かなと。 琵琶湖疏水−Wikipedia 要するに琵琶湖から京都の街へ伸ばされた人工用水路で、これは私、全く存在を存じ上げなかったんですがさすがに地元の人が無視できるようなシロモノとは思いに…

「この人この世界」ニッポン近代化遺産 #1 煉瓦(れんが)は語る・埋もれた原点―猿島、横須賀製鉄所

といっても日本の海軍で、まともに活躍したのは海外から買い込んだ艦やら小さな艦くらいだったらしいのですが、そしてどっちゃかというと、世界一の海軍力が他の分野にも及んでいると思い込んだマイナス効果が一瞬でぱっと思い浮かぶわけですが。 (軍事には…

≪長野・建築ツアー≫#4 松本市美術館(松本市・宮本 忠長氏設計)

広い中庭にその地に特有の伏流水を使った流れる水、いくつかの教室に、吹き抜け三回のホール部分は音響ばっちりでそこでミニ・コンサートが開かれることもあるそうです(階段に座って見られるんだよ)(公式Web)。 蔵を思わせる喫茶店の屋根は石作り、日…

≪長野・建築ツアー≫#3 まつもと市民芸術館(松本市・伊藤 富雄氏設計)

建築費128億のギターもしくは細いしゃもじ、ぶっとい靴べらかな(公式Web)? オペラを上演することを念頭に置き、施主の話をあれこれ聞いていたらいろんなことが出来ちゃったよんと、大ホールの年間稼働率は80%強という脅威的な数字を叩き出すとい…

≪長野・建築ツアー≫#2 IIDA・KAN(安曇野市・槇 文彦氏設計)

ベアリングっちゅー、要するに歯車の摩擦を少なくする会社の敷地内にある美術館。 ぶっちゃけて飾ってある油絵(よりも彫刻で有名な方なよーですが、飯田善國氏の名前を取って飯田館)(社長がお好きなんだそーですよ)よりも建物のほうが面白いというか、一…

≪長野建築ツアー≫#1 安曇野ちひろ美術館(松川村・内藤 廣氏設計)

デザインのコンセプトはと聞かれた時だったか「地下に埋めたい」とわりと真面目に答えてられたのは、大変に風光明媚な奇麗な土地だったからなんでしょうが。ちょっと高台に位置していて、高台の下から見ると背景に山があり。 まあ、その気持ちがわからないで…

シンポジウム『景観とまちづくり 安曇野の未来を考える』

翌日の建築ツアーと松本大学で行われたシンポジウムに行きました(公式Web)。 私は東京(育ったのは東海)の人間なのですが「安曇野」というのはピンとくる地名ではなく、ただ、知らなくても美しい響きだな、と思うというか、んー、偏見かもですが横浜と…

「古代アステカ王国−征服された黄金の国」増田義郎

現在の中米メキシコの地に、本土再征服≪レコンキスタ≫を済まし(イスラム教徒との闘争ですね)、その頃欧州の地で流行っていた「冒険譚」をそのままノンフィクションと信じていたスペイン人が降り立った、という時点でなんか嫌な予感がするものですが。 まあ…

『世界遺産』#566 リュウゼツラン景観とテキーラの伝統的産業施設群(メキシコ)

テキーラ−Wikipedia なにはともあれとにかく酒ですよ。そういえば、前にワインしか作れない島の(クジラも獲れるけど)文化遺産登録ってあったなぁ、とか思い出したんですが。メキシコの地酒、というより一部地域の一部の変種以外は「テキーラと認…

「ウィーン愛憎−ヨーロッパ精神との格闘」中島義道

30過ぎの私費留学という、その地の最下層から見たウィーンの本。 まあ概ね、薄っすら知っていたもののアジア系の地位の低さと扱いを再確認しないでもなかったんですが(日本人気質はちょい割愛、あとで触れます)、しかしぶっちゃけ、イギリスやらドイツだ…

『美の巨人たち』狩野永徳「唐獅子図屏風」(日本)

狩野永徳−Wikipedia (1543.02/16−1590.10/12) この人は“大作”の絵柄を見ただけでなんとなく、細かいものが好きなんじゃなかろうか、という気がしてならないわけですが。現代の画家にしたところで大作は技術の証であるらしく…

『美の巨人たち』コレッジョ「聖母被昇天」(イタリア)

コレッジョ−Wikipedia (1489−1534) 言われてみれば「蛙の足のシチュー」と揶揄られてしまった気持ちのほうがわかってしまうというか、それが気になるとそればかりが気になってしまいますが、あれは実際に見方を教わって見上げたらちょっ…